先生、大好き...
□一人部活動
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いよいよ始まった県総体...
だけど、結果は一回戦負けとなり先輩達最後の大会は幕を閉じた。
先輩達は輝かしい成績を残し、引退した・・・
先輩達が引退して、バドミントン部はあたし一人。
野球部は早人、井出君、マネージャーのあたししかいない。
6限目が終わり、放課後―――――
6限目は英語で、あたしは日直だったため黒板を消していた。
(先輩達が引退して、バドミントンもあたし一人か・・・もぉしないのかな?・・・よし、楫田先生に聞いてみよ!)
「楫田先生、部活しないんですか?」
「ん?する??なら、4時からしよや。久々に」
「はい」
戸締りもして、教室の鍵を事務室に返しに行き体育館に向かった。
着替えて、楫田先生が来るまでサーブ練習をした。
(一人になると寂しいな・・・)
「ごめんごめん、遅くなった。しよか?」
Tシャツに下はジャージ姿の楫田先生がラケットを持っていた。
「久々やね。打とか?」
「うん!」
楫田先生と打ってると後から川下
先生が来た。
Tシャツに下はジャージ姿でラケットを持ってこっちに来た。
先生との打ち合いは中断となり、ミーティングになった。
「お前、やる気ある?」
いきなり川下先生から意外な質問をされた。
「はい」
「県大会に出たいか?」
「??」
いつもの先生と違うから、戸惑ってしまう。
「・・・はい」
「ホントか?」
「はい」
「よしっ、ならこれからビシバシ鍛えてやるからの」
川下先生は、大会に出場するための人数調整で出ただけで、先輩達が引退するともぉ辞めたんだと思っていたらしい。
だけど、あたしが楫田先生に「部活しないんですか?」って聞いた事を楫田先生が川下先生に言ったみたいで、それで川下先生も来たって言うわけだった。
それから、先生と打って部活は終わり、あたしは野球部の方へ行った。
(辞めるわけないじゃん!最後まであたしは頑張るよ。絶対、川下先生を県大会に連れて行ってあげる!)
それがあたしの目標になった。