先生、大好き...
□学校生活
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相変わらずハードな学校生活が続く・・・
(疲れる〜でもやっと期末テストが終わったぁ!はぁ・・・;;)
だけど、ついに!!やっと解放されたって感じがした。
夏休みがやってきたから♪
友達と遊び放題!!っなんて考えてたけど、それは遠い夢の話で、現実は『部活』っていう辛い毎日が待っていた。
朝はバドミントン、昼から野球。土日はバドミントンは休みだから、昼まで野球。
おかげで肌は日焼けして、真っ黒になった。
(真っ黒な姿で学校行きたくないよぉ・・・)
始業式が始まり、また忙しい学校生活に戻ってしまった。
中間テストも終わって、季節はもぉ冬...
「さみぃ〜」
「おい、。寒いんか?」
野球部コーチの雅瀬先生が話しかけてきた。
「寒いです!」
「なら、来いや」
「ん??」
「これから、アメリカンノックするけんお前もやれや」
「えぇぇ?!」
倉庫にあるグローブを持って、選手と一緒に参加する事になった。(ほぼ強制)
((※アメリカンノックって言うのは、2塁ベースの所から走って、監督がホームベースの所からボールを打って、ボールを追いながら走ってキャッチする事))
「お願いします」
ダダダダダッ
ある程度、走ったら監督がボールを打った。取れなかったら、
「おーい、取れるぞ!」
監督からの声が聞こえてくる。
「次、やぞ」
(絶対、取れるわけがない!!!野球なんてした事ないもん;;)
「お願いします!」
(もぉ、やけくそだぁぁ〜!!)
カキーン!
監督が打ったボールが来る!
(ここら辺かな?)
グローブを上げ、ボールが下りてくるのを待ってると、ボールはあたしの頭の上を通り越していった。
(あ、あれ??)
思っているより、飛距離が凄くて全然コツが掴めなかった。
「お前、ちゃんと取れや」
「雅瀬先生、これ結構難しいんですよ!」
背を向けながら走っていたけど、今度は真っ直ぐ走って取る。
いよいよ、またあたしの番が来た。
「お願いします!」
ダダダダダダッ
カキーン!
全力で走った。追いつくか微妙だった・・・
(取れるかな?!)
精一杯、グローブを伸ばした。
バシッ!
勢い過ぎて、前に転げるそうになったけど、あたしの右手には重たい何かがあった・・・
(あっ!)
あたしのグローブの中にボールがあった!
「「「おぉ〜ぉ!!!」」」
皆、驚いていた。
体育館の方からも声が聞こえたから、振り向いてみると・・・
ちょうどバドミントン部の皆が休憩中で野球部の練習を見ていた。
そこには川下先生もいた・・・
「おぉ!やるやん!!」
「すごぉ〜い!!!」
バドミントン部の皆が拍手してくれた。
(やったぁ!超嬉しい/////)
「お願いします!」
次は雅瀬先生の番。
ダダダダダダッ
カキーン!
「「あぁ〜ぁ・・・」」
さっきまでの歓声が一気にさめた。
「どんまい、先生」
「先生、取らな!」
バドミントン部の皆が、悔しがっている雅瀬先生にダメ出ししていた。
皆からキツイ言葉を受けてあたしの所へ来た。
「お前のせいで、カッコいい所見
せれんかったやろが」
「えぇぇ?あたしのせい?!」
でも、凄く嬉しかった。
ボールを取った瞬間が・・・なんか凄く野球が楽しいって気付いた。
こんなに野球って楽しいんだって分かった。