先生、大好き...

□学校生活
1ページ/5ページ

相変わらずハードな学校生活が続く・・・


(疲れる〜でもやっと期末テストが終わったぁ!はぁ・・・;;)


だけど、ついに!!やっと解放されたって感じがした。

夏休みがやってきたから♪

友達と遊び放題!!っなんて考えてたけど、それは遠い夢の話で、現実は『部活』っていう辛い毎日が待っていた。

朝はバドミントン、昼から野球。土日はバドミントンは休みだから、昼まで野球。

おかげで肌は日焼けして、真っ黒になった。

(真っ黒な姿で学校行きたくないよぉ・・・)



始業式が始まり、また忙しい学校生活に戻ってしまった。

中間テストも終わって、季節はもぉ冬...

「さみぃ〜」

「おい、。寒いんか?」

野球部コーチの雅瀬先生が話しかけてきた。

「寒いです!」

「なら、来いや」

「ん??」

「これから、アメリカンノックするけんお前もやれや」

「えぇぇ?!」

倉庫にあるグローブを持って、選手と一緒に参加する事になった。(ほぼ強制)

((※アメリカンノックって言うのは、2塁ベースの所から走って、監督がホームベースの所からボールを打って、ボールを追いながら走ってキャッチする事))

「お願いします」


ダダダダダッ

ある程度、走ったら監督がボールを打った。取れなかったら、

「おーい、取れるぞ!」

監督からの声が聞こえてくる。

「次、やぞ」

(絶対、取れるわけがない!!!野球なんてした事ないもん;;)

「お願いします!」


(もぉ、やけくそだぁぁ〜!!)


カキーン!

監督が打ったボールが来る!


(ここら辺かな?)


グローブを上げ、ボールが下りてくるのを待ってると、ボールはあたしの頭の上を通り越していった。


(あ、あれ??)


思っているより、飛距離が凄くて全然コツが掴めなかった。

「お前、ちゃんと取れや」

「雅瀬先生、これ結構難しいんですよ!」

背を向けながら走っていたけど、今度は真っ直ぐ走って取る。

いよいよ、またあたしの番が来た。

「お願いします!」


ダダダダダダッ

カキーン!

全力で走った。追いつくか微妙だった・・・


(取れるかな?!)


精一杯、グローブを伸ばした。


バシッ!

勢い過ぎて、前に転げるそうになったけど、あたしの右手には重たい何かがあった・・・


(あっ!)


あたしのグローブの中にボールがあった!

「「「おぉ〜ぉ!!!」」」

皆、驚いていた。

体育館の方からも声が聞こえたから、振り向いてみると・・・

ちょうどバドミントン部の皆が休憩中で野球部の練習を見ていた。

そこには川下先生もいた・・・

「おぉ!やるやん!!」

「すごぉ〜い!!!」

バドミントン部の皆が拍手してくれた。


(やったぁ!超嬉しい/////)


「お願いします!」

次は雅瀬先生の番。


ダダダダダダッ

カキーン!

「「あぁ〜ぁ・・・」」

さっきまでの歓声が一気にさめた。

「どんまい、先生」

「先生、取らな!」

バドミントン部の皆が、悔しがっている雅瀬先生にダメ出ししていた。

皆からキツイ言葉を受けてあたしの所へ来た。

「お前のせいで、カッコいい所見
せれんかったやろが」

「えぇぇ?あたしのせい?!」

でも、凄く嬉しかった。

ボールを取った瞬間が・・・なんか凄く野球が楽しいって気付いた。

こんなに野球って楽しいんだって分かった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ