♀×ルル

□恋が涙色に枯れる
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スザ←ルル←C












ナナリーを助けたい一心で神根島へと赴(おもむ)き、スザクと対峙し、挙げ句の果てに自身の存在まで否定されたルルーシュ



紅の騎士、カレンがいてくれたおかげで「スザクに捕まる」という最悪の事態だけは免(まぬが)れたが、ルルーシュの心は晴れなかった



「スザクにフラれた」



「ほう」



隣でピザを食べていたC.C.はルルーシュに更なる追いうちをかける



「仕方ないだろ、枢木スザクは私達の敵だ」



ルルーシュは一瞬、気が遠くなるような絶望感を覚える



「お前だってそれを分かってて戦っていたんだろ?」



ゼロが戦場を放棄し、戦況が混乱してしまったので、やむを得ず黒の騎士団に一時撤退を呼びかけ今に至る



騎士団の幹部達は負傷こそしていたが、素早く的確な指示を出していた為、死者は誰一人いなかった



「いい加減割り切れ。じゃないと……今度はお前が死ぬぞ」



C.C.の言うことは尤(もっと)もだ



「分かっている!」



だが、簡単に割り切れるほど浅い関係ではない



「分かっては…いるんだ」



酷い焦燥感に襲われ、うなだれる



「ルルーシュ」



呼びかけても反応がない



気になって顔を覗き込むと、ルルーシュは端正な顔を歪ませ、今にも泣きそうになっていた



「泣いてるのか?」



「泣いてなど、ない」



「今まさに泣いてるじゃないか」



柔和な笑みを浮かべるC.C.



「何が可笑しい」と彼に問われる



「泣きっ面を晒す童貞坊やに言われたくないな」



「……」



「何だ、言い返す気力もないのか?つまらん」



スザクに言われた言葉が頭の中を無限にループする



「最初からお前の存在が間違っていたんだッ!ナナリーは俺が……!!」



癒えそうもない傷痕が、終始ルルーシュの顔に翳(かげ)りを落とした







恋が色に枯れる



(嘘でもいいから微笑んで)

































スザクに傷つけられ消沈気味なルルーシュ

そんなルルを一番に思うC様は、スザクのことをあまりよく思ってません

C様は何も言わないけど、いつでもルルのそばにいます



お題拝借、闇に溶けた黒猫・9円ラフォーレ様


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