♀×ルル

□星があなたを巡る理由
1ページ/1ページ


警告!23話ネタバレ要注意

(まだ見てない方は、目を閉じ、ひたすらスクロール)















ルル←黒ナナ

(ナナルル)






「お兄様…スザクさん…」



貴方のシナリオ通り、私は世界で最も大切な人に、最も口にしたくなかった台詞を吐き捨てました



「私は……お2人の、敵です」



貴方の用意した演出は完璧です



私が死んだと思い込ませ、お兄様とスザクさんの動揺を誘うには



「ご苦労様、ナナリー。これでルルーシュを救えるよ」



「私を皇帝にしてどうするおつもりなのですか?」



「君が皇帝になれば、君が望む優しい世界が作れる」



「……そうですね」



よく開かない口を何とか開き、声を絞り出す



何を言っているんですか?



元はと言えば貴方のせいでしょう



決して自分の手を汚さず、自分の欲しているもの全てを手に入れてしまう



ねえ、シュナイゼル兄様?



何も知らない貴方が、汚い口でお兄様を罵(ののし)らないで下さい



貴方に蔑(さげす)まれる理由などありません



土足でお兄様の心に触れないで下さい



温かくて安全で、怖がることも、痛みを知らない、揺りかごの中にいる貴方に、お兄様の何が分かると言うのですか?



私を建前の理由で皇帝にして、一体どうするおつもりなのですか――



お兄様はわざと独裁者を演じ、世界を敵に回しました



世界中から責められ、きっと…最後は誰かと一緒に、宿命に殺されるつもり



可哀相なお兄様!



なんて報われないお兄様!



さらに追い打ちをかけて、私のお兄様を漆黒の闇に堕とすおつもりですか?



そんなことはさせません



なぜなら、私を構成する全てはお兄様



そんなことになるくらいなら、自分など幾らでも変貌して良かった



私はお兄様でお兄様は私



貴方達にこれは受け入れられないでしょう



お兄様を失うくらいなら、自分を漆黒の鋼で出来た怪物だと認識することくらい、たやすいこと



研ぎ澄まされた感覚だけが私の脳を支配してゆく――



目が覚めて鏡を見たら、そこに違う自分がいた



自分の中の爬虫類(レプタイル)の脳味噌(みそ)を、たっぷり刺激してくれる



愛情や同情など綺麗に消して、攻撃欲の塊にしてくれるもの――



気づかぬうちに扉はひとつずつ開かれ、そしてついに全てが変貌した自分が、いた







があなたをる理由



(君のその優しさが僕に残酷な響きを奏でる)

























































キャンペーン第1弾は自分救済話

黒ナナ嬢、初めて書きました
黒ナナリーは白ナナリーとは違い豹変してます

白ナナリー「お兄様大好き」
黒ナナリー「お兄様命」

これが天使と堕天使の違いです

黒ナナルル書いてて楽しかったですッ!

多分また書きます(笑)

ランペルージ兄妹(ルルナナ)が幸せになれない世界なんて有り得ない…!

私がギアスを見始めたきっかけはルルナナ

今までギアスを観てきたのは、大部分がルルナナの為です

ルルナナの幸せは私が守る

確かに皆が幸せになれる優しい世界が理想だけど……

最優先はルルナナ、ルルナナの世界です

私の癒しを奪うな…!



お題拝借、闇に溶けた黒猫・9円ラフォーレ様


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ