♀×ルル

□缶コーヒーの温もりでは心許ない
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Cルル

(割とシリアス)












雪が降り積もる中、ルルーシュとC.C.は目的もなく、傘も差さずに彷徨(さまよ)い歩いていた



「ルルーシュ」



「なんだ?C.C.」



外出してるルルーシュのあとを追ったときには、まだ雪は降っていなかったのだが、ルルーシュとC.C.が映画館に入った直後から舞いはじめた



「雪が…、降っているな」



「ああ…」



時には立ち止まり、まるで舞い落ちる雪の源を探すかのように天上を仰ぎ見る



「何故、外に出た?」



「お前には関係のないことだ」



特にこれと言った理由はなかった



「ルルーシュ、何故雪が白いか知ってるか?」



「………」



ルルーシュは隣にいるC.C.を見つめる



「自分の色を忘れてしまったからだ」



「そうか、そうだったな」



ただ、今のこの取り乱した心を鎮(しず)めるには、降る雪のなかに身をさらして彷徨い歩くしかないように思えたからだった



「C.C.」



「飲め、私の奢(おご)りだ」



「コーヒーか」



生温くなった缶コーヒーを貰い、一口飲む



口の中がほど好い苦味で満たされる



「泣くな、ルルーシュ」



「別に泣いてなどいない」



「泣いてどうなる。泣けば何かが変わるのか」と、言ってるかのように怪訝な表情を向ける



「お前は私が守ってやる。孤独からもな」



「お前に守られるほど俺は弱くない」



「まったく…強情だな」



日頃は自信に溢れた顔しか見せない彼が、初めてC.C.にさらした一面だった







缶コーヒーの温もりでは心許ない



(そんなに人肌恋しいのなら、私が幾らでも温めてやる。お前が抱えてる不安や孤独をすべて拭い去ってやろう…。今夜は長い夜になりそうだ)







































また大好きなCルル書いちゃいました

私はルルCよりCルルの方が好きです

C.C.の前でのルルは、人には言えない寂しさをさらけ出してしまう、弱さがあると思うので受けだと思ってしまうのです



お題拝借、闇に溶けた黒猫様


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