スザルルSS

□絶対零度の瞳
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警告!スザルル心中、救いのないパターンに要注意












歪愛スザ→ルル



(ルルを道連れに死のうとするスザク)





スザク



「ゼロ…いや、ルルーシュ……」



強烈な負の感情が伝わってくる



スザク、スザク



「お前の存在は許されない……!」



のしかかるような圧迫感を覚える



奇妙な既視(きし)感、純粋な闇を醸成(じょうせい)した悪意



「お前は、誰だ!?」



まるで死霊と対峙しているかのような心持ちになり、ルルーシュは呪縛を振り払おうと叫ぶ



「誰なんだ!?」



出し抜けに、その問いに答えが返ってきた



「わかるだろう、君には」



強い意思が殺意とともに吹きつけ、ルルーシュはたじろいだ



「俺は、枢木スザクだッ!」



絶望の昏(くら)さ、殺意の鋭利(えいり)さといい、発散する気配は白き死神そのもの



「枢木……スザク……だと!?」



一瞬、死神のイメージがぶれ、その奥にこちらを見据える青年の顔が覗く



傷つきやすい幼さを押し隠し、氷のような敵意で自分を鎧(よろ)っている



「そんな……なぜお前がっ……」



衝撃を受けルルーシュの気が反(そ)れる



「なぜお前が!?」



ルルーシュはやりきれない思いで呻(うめ)



「君のせいだ」



対峙する相手の感情が伝わってくる



憎悪、信念、義務感、そしてそれらとは裏腹な虚無、諦念(ていねん)



「だからもう、終わらせる」



戻れない過去、逆らえない運命(じぶん)



これまで失ってきたもの達が、次々とスザクの脳裏をよぎる



背を向けた父、手から擦(す)り抜けた桃色の主



(どうせ得られないのなら、なぜ目の前に差し出される?)



望みなど抱くから、失意の痛みを避けられない



ルルーシュの全身を冷たい慄(おのの)きが走る



いい加減君も、それに気づくべきだというのに……







絶対度の瞳



(愛は音もなく枯れてしまった)









































暗っ!陰鬱過ぎる

シリアス過ぎて二人に救いがないよ

本編(R2の方ね)完結が私的推測のひとつで、スザルル心中予想してまして…

世界は幸せになったが、結局二人は幸せになれず終わるかと思ってた私って…

スザルルファンの方にはスミマセンな鬱展開満載な話でした(+_+)



お題拝借、闇に溶けた黒猫・9円ラフォーレ様


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