スザルルSS

□世界最恐と謡われますは、
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※加筆修正済


警告!ドSスザクとエロ要注意

(苦手な方は目を閉じ、ひたすらスクロール)






土の味妄想ネタ





スザルル

(ドS女王様スザクとMルルーシュ)





はるか高みから飛来したのは、堕天使を伐(う)つ神の拳(こぶし)だったろうか?


「スザク、頼む…! ナナリーを……ナナリーを助けてくれ!!」


万策(ばんさく)尽きたルルーシュは、溺れる者は藁(わら)をも掴む心境で賭けに出てみることにした


「僕がお前の言うことを聞くと思っているのか」


さして広くもない空間に、帯電したような殺気が奔騰(ほんとう)する――


冬眠中に叩(たた)き起こされたヒグマのような声で、スザクは腹立たしげに唸(うな)る


「全て承知の上で言っている! だから…ナナリーを!!」


ルルーシュの顔には、何の衒(てら)いも、迷いもない


希望と絶望が、目の前でせめぎあっている


そして、その一方に天秤を傾ける鍵が、スザクの手にあることを知っているのだ


なので、自分から妹を奪った男をはり倒してやりたい衝動を懸命に堪(こら)えて、頭(こうべ)を下げ哀願する


嘘に塗(まみ)れた無力なルルーシュの脇腹を蹴ろうとして、スザクはその動きをつと止めた


「よし、ルルーシュ。ひとつ命令を聞いてもらおうか」


何を思いついたか、細まった目の奥で悪戯(いたずら)っぽい光が瞬(またたき)き始める


その笑顔は限りない悪意に満ちている――


「め…命令、だと?」


「お前が僕の命令を実行出来たら、望み通りナナリーを助けてやろう」


スザクの声は実に楽しそうだった


契約書に記(しる)されたサインを眺める悪魔のようにほくそ笑み、無知な少年のために慈悲の手を差しのべてやる


(……せっかくここまで来たんだ。ちょっと遊んでいくか)


事情を知っている演出家がこの場にいれば、即座に彼を舞台俳優としてスカウトしにかかったに違いない


心躍(おど)る未来図に笑みを噛み殺す


「本当か!?」


スザクの顔を見上げて、ルルーシュは自分が歓喜の叫びを放つのを自制できなかった


「ああ、出来たらの話だが」


けれども本能的な警戒信号が頭の奥で鳴っている


だが他にナナリーを救う手だてもない


ルルーシュは彼女を助けるため、スザクが与えてくれた条件を承諾するしかなかった


「俺は……何をすればいいんだ?」


恐怖と葛藤(かっとう)に目を細めながら、ルルーシュを愛おしむように見下すスザクは運命を宣告した


「ルルーシュ、僕は君のことが好きだ。愚かで、勇敢で、きれい事が好きな君がとっても好きだ。だから君を殺したりしない」


薄い唇はいまや悪魔めいた禍々(まがまが)しかで吊り上がり、粘液質の笑みをこぼしている


慌てて笑顔を繕(つくろ)おうとするルルーシュだが、表情がどうしても固く強張るのを抑えきれない


「スザ……ッ!」


名前を呼ぼうとした途端、スザクに首ねっこを捕まれ地面に叩きつけられた


「スザクッ! お前いきなり何を!!」


逞(たくま)しい腕は、苦もなくルルーシュの体をねじ伏せた


驚愕と驚倒(きょうとう)の呻(うめ)きを漏らした彼の目には、死者の復活でも目撃したように見開かれている


その風貌(ふうぼう)には、一片の慈悲も温情も宿ってはいない


「何だ。この俺に対してその態度は?」


そして、永遠とも思える静寂の果て、再び降り注いだ声は深く沈んでいた


だが、それは断じて、ただ打ちひしがれ、力なくうずくまる者の声ではない


変調された重低音は正当な復讐を誓った裁きの神にも似て、凍結した怒りをその底に沈めている


両腕を背中に回され、顔面を地面に押しつけられたルルーシュは、瞬(まばた)きどころか呼吸すら忘れたような顔で、数秒前まで友だった男を見上げた


「ス……ザ、ク」


「口の聞き方に注意しろ、ルルーシュ」


厳しい言葉と視線に、境内は水を打ったように静まりかえってしまっている


脂汗(あぶらあせ)を流して硬直したルルーシュは恐怖に喘(あえ)ぐ


「………ッ!」


声にならない苦鳴(くめい)がルルーシュの唇からこぼれた


背中に捻られた腕に、スザクが体重をかけた


肘(ひじ)の間接が、嫌な音で軋み、全身の神経に溶けた鉛(なまり)を流し込まれたような激痛が走っている


「さあ、四つん這いになって土を舐めてもらおうか」


開き直ったように、あっけらかんとスザクが言い、ルルーシュの顔に当惑と嫌悪がよぎった


「土を舐める、だと…」


「ナナリーを助けたいんだろ」


有無を言わさぬ気迫を備える声と力は、ルルーシュの間接にじりじりと力を加える


「わ………わかった。言う通りにする」


「言う通りにします、だろ?」


スザクの声には、狂気も怒りも存在しなかった


ただそこにあったのは、全てを嘲(あざけ)るような嘲弄(ちょうろう)の気配だ


わざとらしくため息をついたその顔には冷笑が貼り付いている


他に、何と答えることができただろう?


切れ切れだが、ルルーシュの口は勝手に答えを紡ぎ出していた


「言う、通りに、します…」


ルルーシュは四つん這いになり、地面の土をペロペロと舐め始めた


「けっこういい眺めだよ、ルルーシュ」


スザクは舐めるようにルルーシュの口もとを見つめ、嫌な笑みを浮かべている


それは、貴重な獲物を前に舌なめずりする狼にも似た視線で、相手がルルーシュのことをただの「モノ」としか見ていないことを、露骨に証明している


「ん………ん………」


普段表情にたたえている、高貴な傲慢を微塵に崩されたルルーシュは、プライドをずたずたにされながらもナナリーを助けてもらう為に、スザクに頭を踏み付けられながら無心で土を舐めている


「その悔しげな顔、なんとも僕の加虐心をそそる」


苦悶(くもん)に悶(もだ)えるルルーシュを眺め下ろしたスザクの目にはこのうえなく愉快げな光が躍(おど)っている


涙目になりながらも、宝石のような濃い紫色に輝く瞳でスザクを睨(ね)めつける


「僕の言うことを聞かないと…ナナリーを助けてあげないよ」


サディスティックな嗤笑(ししょう)に唇を歪ませながら、スザクはルルーシュのうなじに指を滑らせた


声もなく身をよじるルルーシュを、好色な目つきで見下す


凝結(ぎょうけつ)したような沈黙の中で、ルルーシュの激しく震える声があがった


「そ、れだ、け、は……!」


さらに視線に力を籠(こ)めると、相手の肺腑(はいふ)を抉(えぐ)るような言葉をぶつけてやろうとする


乱れた亜麻色の髪の下で、朱色の唇が憤怒(ふんぬ)を毒液のように滴(したた)らせた


「これ以上僕を怒らせるような行動をとれば……お前の大事な、大事なナナリーを皇帝に差し出す!!」


「ご…主人さまァ…お願い…します。ナナリーを…! 何でも…言うこと聞きますからァ!」


「よーし……いい子だ」


美貌(びぼう)の悪魔の含(ふく)み笑いに、ルルーシュは咽(むせ)び哭(な)く


粛(しゅく)として、声もでなくなったルルーシュは自我を忘れ、スザクに命令されたことを従順に熟(こな)した


霜(しも)のように冷たい絶望と恐怖を目の端(はし)で見やりながら、スザクは勝ち誇るでもなく、静かに制服のベルトを外し始めた――




「無様だな」


茶飲み話でもするような調子で語るのは、苦しげに喘(あえ)ぐルルーシュを眺めるスザクだ


子供のような、無邪気な様子で手の中の薔薇を弄(もてあそ)ぶ


鳥居の前で情事に耽(ふけ)る二人の姿は、美しく艶(なや)ましい


「ん……んッ?! んんんんんぅッッ!!」


勃起した雄を、羞恥に染まるルルーシュの喉の奥まで捩(ねじ)込んで、激しい律動の末、吐精し引き抜いた


喉元から堰(せ)りあがる嫌悪感に、涙混じりの声で必死にやめろと訴えたが、快楽に顔を歪める彼は聞く耳を持たない


犯されたルルーシュの口元からは、粘(ねば)ついた白濁色の液が流れ落ちる


何かを裡(うち)に秘めて耐えており、暗い顔で唇を固く結んでいる


永久不滅の親友――ルルーシュは目の前にいる男のことをそう信じていた


枢木神社で会う前までは


しかし、その幻想が脆(もろ)くも打ち砕かれてしまった現在、“主と奴隷”という耳慣れぬ言葉が物理的な重みすら伴(ともな)って肩にのしかかってくる


罪悪感の欠片もない証拠に、肩をすくめてぬけぬけとこう言い放つ


「お前はもう僕の奴隷でしかないのだから、許しは請わないよ」


凶暴な笑みを浮かべ、スザクはルルーシュの精液で汚れた顔にそっと手をあて、指で掬(すく)った


頬に伸ばしかけたルルーシュの手は中途(ちゅうと)で止まった


宙を掴むように、見えない壁に妨(さまた)げられたように、動かなくなる


あったのは、無明の闇


一切の光を放たず、また外からも一切の光の射(さ)しこまない真の暗黒


次の瞬間、ルルーシュの全身から力が抜けた


朽(く)ち木が倒れるように、くたりと体が折れる――


地面に倒れたときには、すでに彼の意識はここではないどこかに飛んでいってしまっている


あまりの恥辱(ちじょく)に、心の方が耐えられなかったらしい






世界最恐と謡われますは、



(そして僕らはそれまでの関係)









初めて書いたスザルルがこれかよ(汗)

スザクはドSな女王様になりました
好きなプレイはルルを縛って鞭でひっぱたいて(黙れこの変態)

ルルは基本Mです
本人は否定してますが女装が似合ってます
しまいには女の子にも迫られちゃいます(笑)

最後に私の人間性が疑われないかとても心配です

確かに私は元々変態ですがオフではそんなオープンにゃあしてません!(あくまでオンだけ)

おかげで友達にはむっつりと言われる始末…



お題拝借、9円ラフォーレ様


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