君のための嘘
□第四話
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その日はキセキの世代の誰とも接することなくヒロたんと帰り、疲れていたこともあって、ご飯とお風呂を済ませると、すぐに寝床に入った。
ヒロたんは私の隣の家に引っ越したらしい。
それよりも、今日は、ついに男子バスケ部に行かなくてはいけないらしいのだ。
つまり、黒子っちと真ちゃんと青峰くんと赤司くんと対面するわけで…。
正直、不安と緊張の半々って感じ。
「はぁ……学校行きたくない」
しかも、もう黄瀬くんから逃げないと決めたから、覚悟を決めなきゃいけない。
ああ、女子の妬みが怖い…。
制服に着替えながら溜め息を溢し、どうしようか、と考える。
まぁ、黄瀬くんモデルだしね。
ファンも多いし、そりゃあ同じ学校にそんなイケメンいたら恋しちゃうよね。
その気持ちは女の私にも理解できる。
……うん、覚悟できた!
学校に行こう!
私は鞄を手にし、意気揚々と家を後にした。