君のための嘘
□第四話
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とは言ったものの、結局自分の不甲斐なさに自己嫌悪。
「うぇぇ…っひ……嫌われてたらどぉしよぉおおおおおお」
学校に着くなりヒロたんを屋上まで引っ張ってきて泣き付く。
そんな私を鬱陶しそうに見つめ、抱きつく私を振り払う。
「やっちまったもんは仕方ねぇだろ!ビービー泣いてんじゃねぇよ、ネガティブ女!」
ちょっと…それを傷ついた女の子に言うのは、酷すぎやしませんか?
「だってさぁ……あんな素っ気ない態度しちゃって、青峰くん…絶対腹立ってるよ」
「じゃあ謝れば?愚痴ってる暇あんならさっさと行動に示せよ、うぜぇから」
「ヒロたん……さっきからなんか酷くない?毒舌じゃない?鬼畜じゃない?」
謝れば?とか、平気で言ってるけど、意外と出来ないものだからね!?
「とりあえず、部活でも顔を合わせんだから、変にギクシャクすんなよ。じゃ」
片手を上げて屋上を出ていくヒロたんの背中を睨み付け、盛大に溜め息を吐く。
「なんだよ……イトコ(仮)のくせに冷たいな…」