君のための嘘
□第二話
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その後、青峰くんとは顔を合わせることなく私は桃ちゃんとメアドを交換したあと別れた。
「てか、この後どうしよ。あの金髪くんは何処へ」
「俺ならここだ」
「ぎゃあああああっ!?」
いきなり後ろから肩を叩かれ、驚いて前のめりになる。
「何をしてんだ。さっさと行くぞ」
「は?」
突然現れて、何を当然のように歩き始めてんだ、この金髪。
「ちょっ、行くって…どこに?」
「今日から住む家だ。お前には今日から独り暮らしをしてもらう。そして、帝光中に通ってもらうからな」
「………はあ。ソウデスカ」
…………ん?
……………………んん?
「帝光ー!?」
待ってくださいよ、先輩!
何をそんな………神様の悪戯ですか!?
「帝光に通って、お前の青春と人生やり直してこい」
そう言って笑う金髪に、私はただ驚くことしかできなかった。