花霞
□刻(トキ)渡り
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「そうと決まりまったら。この世界の事を案内しますね。分からない事があったら聞いてください。」
嬉しそうに千鶴が言うと
「何から何まですまねぇな。それから綱道さん私に出来る事があったら何でも言ってくれ。力になる」
「あぁ頼んだよ。先ずはこの世界に早く馴染めるように着替えてくるといい」
「着替え?その着物にか?」
「あぁ美月さんの格好は少し目立つからね」
「美月さん着替えはこちらです」
嬉しそうに引っ張って行く
「あぁ分かった」
驚きながらも引っ張られ
「この部屋が私の部屋です。美月さんもこの部屋で私と一緒です」
「ありがとう。だがわざわざ部屋用意しなくてもその辺の隅で構わねー「駄目です!!!!!!!同じ部屋で寝るんです」「あっあぁ・・・・・・・・世話になる」
勢いに押されながら答えると
千鶴は次に箪笥を漁り始めた
「あれもいいかな、これも・・・・・」
次々に着物を漁る千鶴を見て思わず美月は頬を引き攣らせた