花霞

□鬼のいぬ間に
1ページ/7ページ

あれから数日が過ぎ相変わらず美月と千鶴は軟禁状態にあったが、とくに不自由なく過ごしていた。
「はあぁぁぁ〜」

「どうした千鶴、でかい溜め息なんてついて」

「兄さん・・・・・・・私達いつになったら父様を探しに行けるのか、不安なんです。」

「確かに。だが、おそらく新選組も独自で探しているだろうな」
美月は少し考えるように黙り込む

「多少不自由ですが、きっといい人達なのでしょうね」
千鶴が言うと
美月は呆れたように千鶴を見、口を開く

「千づ「君さあ、お人よしって言われない?」・・・・・・・」
突然の沖田の声に千鶴は驚きを隠せない
美月は気付いていたのか平然としている

「お、沖田さんいつからそこに!?」
「ん?」
動揺を隠せない千鶴に沖田はにこりと笑う
「千鶴この時間は恐らく沖田が見張りなんだろうよ」美月は心底面倒臭いといった目を沖田に向ける

「あれ?君は驚かないんだ残念」
沖田は美月を見て残念そうに言う
「はっ!あれくらいで驚くかよ」
美月は鼻で笑う


「あんまり生意気言うと斬っちゃうよ」
沖田は笑いながら言う

「できるもんならやってみろ」
美月も笑顔で応戦する
二人の間には火花が散っていた
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ