花霞
□忍の運命
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「まあ、てめえが忍ってのは百歩譲って「百歩譲るもなにも忍だっての」・・・・・・てめえが忍だとして何で雪村と一緒にいるんだよ」
土方が訝しげに問い掛ける
「ん?護衛」
あっけらかんとした物言いに土方に青筋が浮かぶ
「だからなんで雪村を護衛してんだよ!そもそもどうやって知り合ったんだ!忍なんて、ホイホイ転がってるわけねーだろうが!」
「!」
雪村が動揺する
「あれー千鶴ちゃん何か言えない理由でもあるの?」
沖田はからかうような笑みを浮かべて尋ねるがその目は全く笑っていない
「いえ・・・・・・その・・・・」
千鶴が口ごもるのを見て斎藤が口を開く
「黙っていては何も分からぬ。それとも何か疚しいことでもあるのか?」
新選組の視線が千鶴と美月に集まる
千鶴は困ったように美月を見遣る
美月は千鶴を見て頷き
「それは私から説明する。私は元の世界で一度死んだ。死んだはずだが何故か千鶴の家の前に倒れてた。そんで、綱道さんと千鶴に助けられ現在に至っている・・・・・・・・・以上!」