匂へどもしる人もなき桜花

□第七の天女
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ヒュー…

皆さんこんにちは?美月です。
突然ですが最初の音は何でしょう?
@花火の音
A動物を呼ぶ指笛
B石を投げる音

正解はC 美月が空から落ちる音でした!

え?選択肢にないって?そりゃそうだ普通人間は空から落ちてこない。いくら忍術が凄くても空は飛べないしね。
っつうかまじで落ちてるよこれ、やべえよ。
前回何かシリアスで終わったから、そこはあの世でイタチと再開とかそういう流れだろうが、なに空から落ちてるって!?
あの世へいくのに空から落ちなきゃなんねーのかよ(壊)
ん?下に誰かいる。
やべえな巻き込まれんじゃん。
とにかく下のやつらに知らせなきゃ。

「下の奴らそこをどけえぇぇぇぇぇ!!!」







in忍術学園

ここは忍者の卵通称忍たまたちが学ぶ忍術学園である。
今日も、元気な忍たま達が委員会活動をしている。
トントンカンカン…

「ふぅ。こんなものか。しんべえ、喜三太角材を持ってきてくれないか?」
用具委員会委員長の食満留三郎は、額の汗を拭いながら1年生二人に声をかける。
しかし、二人は周りをキョロキョロ見渡していて聞いていない。
「しんべえ、喜三太どうしたんだ?」留三郎は不思議そうに首を傾げる。
「はにゃぁ。何かナメさん達が落ち着きなくて。」
喜三太は眉を下げて心配そうにナメクジを見る。
「じゃあ何で周りをキョロキョロしてんだよ?」
留三郎はさらに首を傾げる。
「喜三太のナメクジを見てたら何か声が聞こえた気がして。」
しんべえはさらに周りをキョロキョロしている。
「声?」
留三郎が耳をすませると微かだが声が聞こえてきた。
「・・・・・ぇ。・・・・・ぇぇぇぇぇ。どけえぇぇぇぇぇ。下の奴らそこをどけえぇぇぇぇぇ!!!」
「な、なんの声だ!?くせ者か?」
留三郎は武器を構えながら周りを油断なく見渡す。
「あ!あそこ」
喜三太が空を指差す。3人が空を見上げると、見たこともない服装の女が空から降ってきている。
「て、天女様だぁ!」
しんべえが慌てたように言う。
「またか」
留三郎は忌々しそうに空を見上げる。
「しんべえ、喜三太二人はすぐに学園長にこの事を伝えてくれ。」
留三郎は素早く二人に指示を出すと、自分は女が落ちてくる方に駆けていく。
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