花霞

□忍の運命
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「何だよ土方さん。花霞って?」
藤堂は不思議そうに尋ねる
「いや、何となくだが、そんな気がしたんだよ。存在を掴ませねえまま、美しく人知れず散ったんだろ?」
土方は美月を見て言う


「さすが豊玉さん。独特な表現だなあ」
沖田はすかさず茶々を入れる


「豊玉?」
周りの者は不思議そうに沖田と土方見比べる

「っ・・・・・・・総司ぃ」
土方の地を這うような声が轟き沖田はすかさず逃げ出す

「待て!!!!!!」
土方もすかさず追い掛ける顔はさながら般若のごとしだ

思い空気がすべて吹き飛び周りは普段通りに戻る

「で、どうするんだい?」
美月は徐に問い掛ける

「どうするとは何をだい?」
近藤は不思議そうに聞き返す

「私は忍、見たところ此処、新選組は人手不足何だろ?私を使うのかと思ったんだよ」
美月は淡々と答える

「いや、如月君は新選組で保護するから。今まで通りで構わないよ。」
温和な笑みを浮かべて近藤は答える

「そうそう、女は大人しく守られてろよ」
左之もすかさず言う


「・・・・・・・そうか」
それきり美月は黙り込む

遠くでは土方の怒声と沖田の愉しげな声が響いていた


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