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□じょんす
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バイト
バイトが終わった。私のバイト家の近所のコンビニ。前はコンビニで働くのは絶対に嫌だと言っていた、が、この期間だけは仕方ないんだ。仕方ないんだ。
バイト先から外に出るとなんだかムンムン暑い。夏だもんな。うん、夏だね。目の前に見覚えのある人影があった。
『えジョンス氏』
「あべ〜!
迎えに来たよ」
『あはい』
「ここがバイト先か…
随分こじんまりしてるね」
『それ以上言わなくて結構です』
本当に恥ずかしい。なぜジョンスさんが目の前にいるんだろう。恋人同士じゃない。ただの知り合い。なのに迎えに来たってなんですか?ジョンスさんのいつもの笑顔を眺めて不思議に感じた。
「なんで来たと思う?」
『…いじめに来たんですか?』
「ははっ違うよ、
会いたくなったから」
『え、なんでここが分かったんですか?』
「ん?テレパシー」
『…変なの』
「ねぇ、
俺の気持ち分かる?」
『私に会いたかったんですよね、
知ってます』
「好きだからだよ?」
『……はい?』
「今から宿舎行くよ、
皆に俺の彼女紹介しなきゃ」
『ちょ、は!?』
( 私は、彼のために
お金を貯めていたんです、 )