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□スイッチ
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スイッチ










『わたし子供なんだよね』


DH「は?」



















急に彼女のあべが呟いた。最近あべはこれが口癖らしい。いっつもこれ言ってる。本人曰く俺との差を感じるらしい。


彼女はいつも一緒に外出するときは大人っぽい薄いワンピースを着ていて化粧が多少濃いくせに家ではTシャツにショートパンツですっぴんというなんとも子供らしい格好をする。

俺はそのギャップも好きだ。


でもやり過ぎかなあ…










『…アアアアアアアア』

DH「さっきからな〜に」

『わたしがもっと大人っぽければなあ……』








そんなこと思う彼女が不思議で仕方ない。あべはあべなんだから。俺はただあべが好きなのに。悪く言うと彼女は背伸びをしている。

















『ドンヘと釣り合わないのが悔しい……』

DH「…ふ〜ん」










彼女は俺と釣り合ってないと思っているらしい。
あべはソファーに寝転がりながらゲーム機で遊んでいる。時々悲鳴を上げたりする。凄く…、子供っぽい。(笑)


あべは「キュヒョンオッパに教えて貰わなきゃ」と上半身を起こして呟くと携帯を取り出し電話しようとしている。俺はサッとあべの隣に腰を下ろした。
あべは俺をただ眺めながら携帯を耳に当てた。
















『あ、キュヒョンオッパ?あのさ、この間のゲームがさ』













あべは俺から顔を逸らして話し始めた。なんだかその行動が俺の変なとこのスイッチを入れたみたいだった。

急に嫌気がさして隣に座っているあべを押し倒そうとした。あべは「うわっ」と声を上げる。俺はとにかくあべを押し倒した。彼女の耳から携帯が弾む。

















『ちょ、何よ!』

DH「…〜」

『…あ、今ドンヘがねなんか押してきて………』


















彼女はソファーに仰向けになったまま話を続ける。なんて無防備なんだろう。馬鹿だなあ。

俺は勢いよくあべに抱き着いた。上に乗っかるみたいに。彼女は悲鳴を上げる。












『いった!…ドンヘなんなの!?おーもーいー!』

DH「…俺は楽しくないんだよ」








あべの耳元で低い声で囁くと彼女は固まる。
彼女の手の中にある携帯を取り上げてブチリと電源を切った。







(スイッチが入った)





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