FF13


□薔薇は夢と共にIV
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(4)destiny-change.1

今日はホープと会う日ーーーーー

私はホープが8時過ぎに電話してきて早すぎだ

ろうと思いつつ、駅で待っていた。

待っていると、どうしてもホープの「伝えたい

こと」を考えてしまう自分がいた。それと同時

にセラの電話の事を思い出してしまい、まだ

ホープに会ってもいないのに顔が紅くなってし

まう。ずっとその繰り返しだった。

ーーーーー私は何をしているんだ···?

そう思った時。

「ライトさん···!!」

そう呼ばれて振り向くとーーーーー

最後に会ったときよりも身長は伸び、スラッ

とした体のホープがいた。

「ホープ···なのか?随分大きくなったじゃな

いか。」

「そうですか?自分ではまだまだだと思いま

すけど···。」

「其処まで大きくならなくてもいいじゃない

か。大きくなってスノウみたいになりたい

か?」

「あ···それはイヤですね。」

「だろ?」

「それより···懐かしいです。ボーダム。」

「ホープは、此処は三年振りなのか?」

「そう···ですね。あれから学校に入って忙し

かったですから。」

「そうか···そうだ。ホープ。何処か行きたい

ところないか?」

「あの···」

「···ん?どうかしたのか?」

「あっあの···僕、プランを考えてきたんです

けど···。迷惑じゃなかったらそれに従ってく

れませんか···?」

「···ふふっ。」

「ライトさん!!笑わないで下さいよ!!言うの

結構勇気要ったんですからね!?」

「すまない···。でも私が笑ったのは可笑し

かったからじゃないんだぞ?」

「···え?」

「私が笑ってしまったのはそんなんじゃない

さ。ただ、お前がプランを作って来てくれた

ことに驚いたからなんだ。」

「本当ですか···?なら良かったです。」

「それじゃあ、ツーリング行くか。お前が前に···」

「いいんですか?」

「当たり前だろう?プラン。お前に任せるんだ。私

が運転したって意味が無いだろう?」

「じゃあ、お言葉に甘えて···」

「···で、最初何処に行くんだ?」

「自分が行きたいのと昼食を食べたいからなんです

が、ノラです。」

「ノラか···今日はセラはいなかったな···なら大丈夫

か···。」

ホープの事も言われないしな···。

「セラさん?喧嘩でもしたんですか?」

何故分かる···!?

「いや···何でもない。ほら、早くいくぞ。」

「あっはい···!じゃあ出発しますね。」

「ああ···。」

こうして私達はノラに行くことになった···

セラがいないことで安心した私はセラの他にもホー

プの事を知っているヤツの事など考えてもいなかっ
た···。
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