FF13


□薔薇は夢と共にIII
1ページ/1ページ

(3) promise-phone.3

ホープと約束した日の夜ーーー

私がお風呂を上がるとリビングにある端末の

バイブレーションが響いていた。

かけてきたのは、セラだった。

「あっ!お姉ちゃん!来週の土曜日空いてたよ

ね?よかったら一緒にショッピング行かな

い?」

「···すまない。セラ。土曜日は先客がいるん

だ。」

「ふーん···相手。誰?」

「ホープだが···」

「ホープ君?」

「ああ。伝えたいことがあるらしい。まあ

なんのことかは知らないがな。」

「···お姉ちゃん。それ本気で言ってるの?」

「ん?何がだ?」

「お姉ちゃん!鈍感すぎるのにも程がある

よ!ホープ君、お姉ちゃんの事が好きなんだ

よ!?そんな人が会おうって言うのは告白するか

らって決まってるじゃない···ってあ、言っち

ゃった…。」

「ホープが私を好いている···だと?そんなこ

と、あるわけがないだろう。第一私に私には

好かれる要素など無いんだぞ?それにホープ

の伝えたいことなんて、ただの現状報告ぐら

いだろうさ。」

「お姉ちゃんは私の言ってる事信じてくれな

いの?」

「セラの言っている事は出来るだけ信じた

いと思っているがこれは事実だ。」

「お姉ちゃん···もういい!!お姉ちゃんなんか

どうなったって知らないんだからっ···!!」

「おい。セラ!待て!セ···切れたか···」

それより、ホープが私を好いているだと?

そんなことあり得ない。

でも、何処かでそれが現実となってほしいと思

う自分がいるのは気のせい···か?

まあいい。

ホープの伝えたいことは来週会えば分かるん

だ。

今は何も考えないようにしよう。

そう思い私は眠りについた。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ