FF13
□泣いた義姉と支えた義弟T
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(1)閉ざしたココロ
Lightning-side
気が付くと私は―――
泣いていた。
それもスノウの背中に支えられて。
頭が真っ白だ。
今すぐ状況を理解しようとした時―――
スノウに抱きしめられた。
それはとても温かいモノだった。
今まで学校に行っても軍に入り心を閉ざした
私にはとても経験のないモノだった。
私は何故か嬉しかった。
しかし、思考回路が回復した途端。
私は嬉しい反面、怒りを覚え、スノウを離し、一発ぶん殴った。
「貴様・・・セラを裏切るつもりか?それによりによって私だと?・・・殺されたいのか?もう私はみんなのもとに戻るぞ・・・」
そう言ってみんなのもとへ行こうとした時。
「待ってくれ。義姉さん!!」
「誰が義姉さんだ!!」
「義姉さん、心閉ざしてるんじゃねーか。」
「何故そう言える?確証もないくせに・・・」
「だってホントはセラを羨んでたんだろ?
いつも俺とセラが楽しんでいるのを見る度に羨んでいるような目してんじゃん。」
「なっ・・・!そんなことはない。」
「あれ?義姉さんってそんなに顔赤かったっけなー?」
「っ・・・!知らん!夕日のせいだ!」
「俺は正直に言うぜ。俺は、もし義姉さんと先に会っていたら…俺は義姉さんとなっていたと思うな。」
「・・・貴様。どういうことだ?」
「率直に言うと、俺は義姉さんが好きだ。」
「………。貴様。セラという存在があるくせに…。寝言は寝て言え!」
「義姉さん。これは寝言じゃない。本当に好きなんだ。」
「信じられるものか!男など思ったことを唐突に言うだけでなんの思いも込めてないんだ!!」
「・・・。俺はそんな軍人等と同じように信用できないヤツか?」
「そんなことはない。だが・・・。経験がある以上男は信じられない。」
「じゃあ。一回信じてみてくれよ。それでもしやっぱ無理だったら言ってくれ。それで・・・義姉さんはどうなんだ?」
「それは・・・私も・・・かもな。」
「へ?義姉さん今何か言った?」
「知らん!空耳だろう!」