Dream

□動き
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「よし!必要な物は買えたし、帰るかー」
「はい。」
「にしてもランサーの魅了の魔術ってすごいねー」
「はぁ.....自慢できる物ではありません。」
町に出るなり、注目をあびた。まぁ、ランサーはカッコイイしね!
本来ならばサーヴァントは霊体化させていた方が良いのだが買い物に行くのあたってわざと実体化させていた。理由は魅了の魔術の効果を知りたいという私のわがままだった。
「ねぇ、ランサー....敵は動き出してるのかな...」「おそらくは、」
「そっか....」
「ライラ殿、心配はいりません。このディルムッドが命に変えても守ります。」うわぁ...格好良いな
そんな事を言われたら惚れてしまうよ
「ありがとう、ランサー」











――――家に帰り、その日は普通に終わる......はずだった。
夜中にそれは起こった。
「!?」
突然、体に電流が走った感じがした。
どうやら使い魔が何か異変を察知したらしい。
慌てて意識を使い魔に移す。すると驚くべき物が写っていた。
「こ、これは.....」




―遠坂家―
「地を這う虫けら風情が、誰の許しを得て面を上げる?」
黄金だった。
神々しく、壮麗なる姿。
あれがトオサカのサーヴァント.....
「貴様は我を見るに能わぬ。虫ケラは虫らしく、地だけを眺めながら死ね。」
次の瞬間、無数の宝具がアサシンを貫いた。





「ランサー!」
「はい。」
美貌を持つ英霊は、まるで元々そこにいたかのように現れた。
「どうかいたしましたか」「アサシンがアーチャーに敗れたの。」
聖杯戦争が始まったのだ。「敵の宝具はどのような感じでしたか?」
「そ、それが....」
あの黄金のサーヴァント......あれは一体なんなんだろう.....
「なんて説明すれば良いか......難しくて、あのさ
一人の英霊が持てる宝具の数って無限大なの?....」「いえ、そんな事はありません。」
「うーん....そっか」
考えれば考えるほどわからなくなってくる。
私はしばらく唸ったあと、「まぁ、いつかはわかるか...」という結論に達したあの黄金のサーヴァントとの戦いは聖杯戦争を勝ち進んでいくに至っては避けられないだろう......なにか対策はないかなぁ.....
「ライラ殿、」
「ん?」
「今はお休みになられてはいかがでしょうか。体もお疲れになっているはずです」どうやらランサーは
うんうん唸ったまま黙り込んだ私を心配してくれたらしい。
「そうする、お休みランサー」
そういえばノワール家ではお休みをいう人がいなかったな.....側にいてくれる人がいるってとても安心するな、などと思いながら
目を閉じるとすぐに睡魔が襲ってきた。
 

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