Short novel
□テスト勉強と格闘!
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『昴さん、ちょっと休憩しませんか?』
「…実佑、さっきからそればっか」
テスト期間がじわじわ近づく2月
私は今昴さんの部屋で勉強をやってる
今日は2月8日。
長いようで短かった準備期間も、どんどん残りが少なくなっていくわけで
昴さんの仕事が午前中のみだったので、こうして勉強を手伝ってもらってる次第
「中学生じゃねぇんだからどうしてもっと早く始めないんだよ」
『物理苦手なんですよ!これだけなんです!あとはもう終わってます!』
なんて。
こんなの昴さんとの時間を作るための口実だけど
でも、なんか、昴さん疲れてるっぽい?
『昴さん…?』
「……あ?どうした?」
いつもより反応が遅い
寒いの苦手なのかな。……この人が?
自分で考えて、ちょっと笑ってしまう
「何笑ってんだ、実佑」
『何でもないです。とりあえず自分で全部やってみます
…昴さんは休んでいてください』
「…あぁ、わかった」
私が言いたいと思っていることが理解できたらしく、昴さんはテーブルから離れてベッドにもたれかかった
昴さんって、本当に頭の回転速い
カリカリカリカリ…
目の前の問題を、必死に解いていく
ふ、と昴さんのほうに視線を向けると
何だか難しそうな本を読んでた
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