短編集
□No title
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いつもと変わらない朝 いつもどうりのアジト いつもどうりの旅団員
いや…これは夢だ。 旅団にこんな子はいなかったはずだ。
もう一度言う。
こ れ は 夢 だ
ーーーーーー
「誰だ…貴様…」
「それはこっちのセリフだね」
その女は大きな目に私を映し。そう言った…
「おぉ…起きたか、メルア」
後ろから声をかけられパッと振り向けば、団長が立って いた。
「あ…おはよう、で…この子は?」
「ん…ユリムの事か…?」
「メルアは昨日居なかったからね」
そう呟くシャル
いやいやいや、まて。 全く話が見えて来ないのだが…
「メルア…ユリムは新しい旅団員だよ」
「あぁ…そうか…よろしく頼む、ユリム」
成る程…じゃあ仲間になると言うことか…
にこりと笑いユリムに片手を差し出す
「フン…!ユリムは君と馴れ合う気なんてまったく無いの だよ」
クスリと笑い私の額をつつくユリム。
イラッーー
くっ…私がこれくらいのことで取り乱す訳には…
でも…でも…
「フフ…そんなことを言うのは辞めなよ…これから長い間 組むことになるんだからな」
ふぅ…危ない… 笑え…笑うんだ自分!!
「ッ/////バカ…」
お…赤くなってる ツンデレ…と言うものかw
「ユリム、メルア…お前らには今日任務がある」
団長が瓦礫の上に座りそう言う
「どんな仕事…?」
そう問いかけると…
「ある大企業の社長の家の地下から、宝盗むらしいね」
…とフェイが返してくれた。
「で…私は誰と組めば良いのかな?」
ユリムが長い黒髪を靡かせそう呟く。
そうだよ、そこが問題だ
「まずユリムとメルア…お前らは地下に向かえ、シャル とフェイはそのフォローだ」
「了解っ!!」
にこっと微笑み、シャルが言う
「団長…勿論向かてくる奴らは皆殺しで良いね?」
「好きにしろ…」
微笑みながら団長がそう言えば、フェイの切れ長の瞳が つり上がった。
「腕がなるね…」
ククッ…とフェイが喉で笑い 長い指を鳴らした
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