main

□第一話「出会いは最悪!」
1ページ/1ページ




『行ってきまーす!』


桜の花が舞い散る通学路。わたしは胸に沢山の希望を抱き家を飛び出した。今日からわたしは雷門中の新入生の一員。



『絶対に…』



わたしとは裏腹に緊張した足取りで道を歩く生徒の背中に向かって飛び付く。目の前の生徒は突然のことに足をふらつかせるけどなんとか持ちこたえた。



『絶対にサッカー部のマネージャーになるっ!』



「いてーよ!つか、一々俺に言ってくんな!」



『あー、楽しみ!久しぶりに先輩に会えるんだよっ!待っててね、先輩ー!』



わたしは飛び付いた背中から離れ、颯爽と走り出す。「あ、おい待て馬鹿!」と、後ろから追い掛けてくる相手など気にせずわたしは新しい学校生活に胸を弾ませていた。



『「ここが、雷門中かぁー…!」』

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ