Mint
□HAPPY BIRTHDAY♪
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明日の2月5日。プラントの歌姫―――ラクス・クラインの誕生日を祝う画策する不審な人物が―――
カタカタカタカタッ―――――
―タンッ…―――
パソコンのキーボードを巧みに動かし、電源を切って部屋を後にした。
キィ…――――
パタンッ…――――――
その頃、明日の主役であるラクスは公務に追われていた。パソコンから手を離し、時計に目をやる。
「はぁ…。このままでは明日のお休みも返上ですわね…。キラが拗ねてしまいますわね」
卓上にキラの写真を見て指で弾く。
ちょうどその時に、ラクスの居る議長室の扉からノック音が聞こえた。
コンコン…
「ラクス。ちょっといいかな?」
「はい。お入りなってくださいな。キラ」
ラクスは、キラを部屋へ入れるなり逞しい胸の中へ飛び込む。
キラもそれには驚いたが、嬉しくてキラもラクスを抱きしめ、ラクスの額、頬、唇にキスを落としていく。ラクスもそれを甘受する。
「ん…んんんッ…///」
しかし、いきなり舌を割り込ませ、深い口づけをされ、幾度も角度を変えて行くキスにラクスは目を見開き、苦しくなってキラの胸を力無く叩く。
キラは惜しむようにして唇を離す。二人の唇から銀色の糸で繋がっていた。
「はぁ。はぁ…もぅ、酷いですわ。いきなり激しくするなんて…」
ラクスは潤んだ瞳で上目使いでキラを睨んだ。
キラは可愛いと思う反面ラクスの機嫌を損ねたのを感じて謝る。
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