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□貴方を想う…
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『ありがとう。ご苦労様です』
貴方は、私の乗った救命ポッドを拾ってくださって…――
『あらあら…?ここはザフトの船ではありませんのね…?』
地球軍の敵である私に普通に接してくださって…
『優しいのは、貴方だから…でしょう?』
…――あの時、私は命だけでなく、心も救われたの…―――
本当は、ピンクちゃんが居ても、不安で仕方なかったの…
だから歌を歌って平和を願ったの…
貴方と平和な時を一緒に居られるようにと…―――
「ラ…ス……ク…ス――」
「…ッ…んっ…――」
いつの間にか、ソファーで寝ていた私は、重たい瞼を開けると一番最初に映るのは…――
「キラ…――?」
キラは、優しい笑みを向け、私に笑いかけてくれている。
私もキラに微笑み、言葉を紡ぐ。
「…――私、キラを愛していますわ…――あの時から…これからも…――」
アスランが私の家に訪ねて来てお茶を飲みながら話したコト…―――
『…私、あの方好きですわ…』
――きっと、出会った頃から惹かれていたのでしょうね――
「ラクス?まだ寝ぼけてるの?」
キラはクスクス笑いながら抱きしめてくれた。私はこの温もりが…優しさが好き――
ラクスは、失礼ですわね?と少し拗ねてみた。
その後、キラの唇に軽く自身の唇を重ねた。
私は、きっとこれからも貴方を想う…―――
だから、ずっと私の傍に居てくださいね…――――
End.