Flavor

□Love change
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ここは、誰も近寄らない旧校舎の屋上…―――。
僕はここが好きで良くサボりに来ている。
つまらない授業を聞いているよりはのんびりとお昼寝がしたいんだ。






*************


「困りましたわ…。ここに資料があると言われましたのにありませんわ…」


薄紅色の長い髪をツインテールにして揺らしながら旧校舎内を歩き回る少女が、ある扉を開けた。


すると…――――――



「まぁ、人が寝ていらっしゃいますわ。
起こさなくては授業に遅れてしまいますわ…」


少女は、屋上で寝ているキラを起こし始めた。


「あの…――授業遅れてしまいますわ。
起きてくださいな?」


少女は、キラの肩を叩いたり、揺らして起こした。


「んっ…―――ふぁ…――ッ」


キラは眠い眼をこすりながら起こした相手をみた。
見た瞬間、全身が雷に打たれたように固まり、少女を見るなり、かなり紅く顔を染めて俯いた。


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