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□第2話
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私が目覚めてから一月が過ぎた。


そして、その一月の間に、私は元の世界で死に、“ぬらりひょんの孫”の世界に転生トリップしたということに気付いた。


一月前のあの日、私を抱き上げていたのは淀殿……つまり羽衣狐だったのだ。




一月前……


「あぁ…愛しい妾の子」


…妾の子…?この人は誰?

けど…どこかで見たことがあるような気がする。


私は女の人の顔をもう一度よく見て、思い出そうとする。


「お前は半妖だけど、どうやら妖力は強いみたいだね…人間共は皆気を失ってしまった」


自分の体なのに思うように動いてくれない首を無理に動かし、周りを見ると、着物を着た女の人達が三人程倒れていた。


『あぁ〜、あう』


手を伸ばして、彼女達の安否を確かめたいが、私は抱き上げられたままなので、近づくことができない。

そろどころか、まともに話すことさえできない。


なんで…?

…っ、なに…これ?;
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