☆短編集〜銀切華〜
□クリームか君か
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その手は捕まれ、人差し指は銀時の口の中へと運ばれた。
『………///!?』
そのまま俺の手をしばらく舐めつづける……
抵抗しようと指を動かすも無駄。
『……うめェじゃねーか……』
『何しやがっ!?』
俺が言葉を言い切る前に頭をガッとつかまれ自分の口に俺の口を引き寄せた。
そのままやつの舌が俺の口内に入ってくる。
『……ッ…//』
必死に抵抗しようと口を閉じたが……息が……持たねぇ…。
『…は……んっんっ……』
くちゃっと唾液の音が静か部屋に響く。
『…ぷはっ……甘ぇーな……』
そう言って満足げに笑う。
『…何すんだよ///!?』
俺はキスをされた自分の口を手で押さえて言った。
顔が暑い。
『だって高杉。美味しいって言ってくれないからマズイのかと思って』
『だからって……』
『あと口元にクリームつけるとか無防備なのが悪いの。銀さん理性保てないでしょ!』
『…なっ//』
理不尽すぎる。
『しかも抵抗するとか……』
『抵抗して当たり前だろっ!』
俺が反論するとバンッとソファの上に押し倒された。
『それはともかく、俺は美味しいと思ったけど…?高杉は美味しいと思わなかったの?』
『…ッ…………』
『言わないなら高杉を食べちゃうよ?』
俺の耳元で囁く。
顔がさらに熱くなってくる。
ニヤニヤしやがって……
『………う………』
『う?』
『う、うまかっ…た……////』
恥ずかしかったから顔を背けてそう言った。
『………っ……高杉ィィー』
俺の言葉を聞いた瞬間抱き着いてきた。
というか銀時が覆いかぶさってきた。
『やっぱり食べていい?』
『死ねっ///』
このまま食べられんのも悪くねぇーかも……
と一瞬思った俺は
どうかしてるのかもな…………
END
→あとがき