☆短編集〜銀切華〜
□you are mine.
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俺はソファーに座り膝の上に高杉を乗せた。
『ちょっ……何すんっ』
『銀さんが最近帰って来ないから寂しかったんでしょ?』
高杉の言葉を遮り、ギューッと抱きしめて言った。
『別に……大学が色々と忙しかったんだし仕方ねぇだろ……』
そう言ってフィとそっぽを向く。
相変わらず素直じゃねーのな
そう俺は大学の研修旅行で1週間家を離れていた。
『俺は寂しかったんだけどなぁー』
ハハッと口から出る苦笑い。
お前は寂しくなかったの?
『俺がいない間に浮気とかしなかった?』
『っ!?する訳ねぇだろ!』
焦って俺の方に振り返る。
冗談で言ったのに、ここまで反応してくれると嬉しい。
『高杉は俺のものだもんね』
そんな高杉の耳元でボソリと囁いた。
『……おぅ……//』
その言葉が嬉しかったのか照れて赤くなる。
『……ぎ、ぎ……』
『ん?』
少し躊躇いながらも俺のほうを真剣に見つめて
『銀時も俺のものだからな!』
そう言った。
っ………////
『当たり前じゃない。本当、可愛い//』
抱きしめる力をさらに強める。
『それと……俺も……』
また目を反らす。
『俺も寂しかっ……た///』
素直に言ったその言葉が
たまらなく嬉しくて。
『今夜は寂しくないから』
そう言ってソファーに押し倒す。
『銀時が……欲しい。』
下から手を伸ばすお前にまた深いキスを落とした。
その後はもう我慢できなくて。
二人で愛し合った。
お前は俺のもの
俺はお前のもの
you are mine.
END
→後書き