☆短編集〜銀切華〜

□運命
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『―――ぃ!高杉!!』



声が聞こえる……


この声は銀時か…………


眠いから起きなくていいや。



『起きないとちゅーしちゃうよ?』


!!??


『っ///起きる起きる!』



目を開けると視界に入ったキレイな銀髪。


寝起きには眩し過ぎる。



『で、何?』



寝てるところを邪魔されたんだから何か理由があるんだろうな?



『松陽先生がな!刀の稽古つけてくれるらしいぜ!』



そう聞くとキラキラと瞳を輝かせながら答えた。



『本当か!?』



それも当然。


松陽先生は最近、体調を壊していたから稽古は出来なかったから。

俺も凄い嬉しい。



俺は銀時と道場に向かった。







バシッ バシッ バシッ



道場から聞こえる久しぶりに聞く音。


もう気が早いやつらが始めているらしい。



『おや、君達も来たんですか?』


ニッコリと微笑みながら聞いた。


『『はい!』』




その後、しばらく稽古をしたと思ったら先生が……



『今日は試合をしましょう!』


と言った。








俺の相手は銀時だった。


あいつと俺は恋仲だから大抵のことは知ってるけど刀は交えたことがないから強いかはわからない。



俺は試合で負けたことがない。


それは銀時も同じ。






周りはザワついていた。


『高杉と銀時…どちらが強いんだろうな?』


『んなことやればわかんだろ』


『お前はどっちだと思う?』


『……銀時?いや晋助も……』


『どっちだよW』







銀時が強いのはわかってる。


でも負ける気はしなかった。








―――――――――――――――


『面あり!勝負あり!!』



『………っ…………』


『よっしやあああ!』



俺が………負けた…………



『おぃ大丈夫か?』




やつが手を伸ばしてくる。



掴むつもりは…………


ない。



バシッとその手を叩いて防具を外し。



俺は外に飛び出した。




『高杉!?』






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