☆短編集〜銀切華〜

□桜舞
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『おばちゃーん、みたらしとあんこ2本ずつお願い!』



俺が食べたいものと自分が食べたいものを注文した銀時は
店の外にあるベンチに腰掛け、目の前に広がる景色を眺めながら俺と話始めた。




『にしてもスゲー桜だな…』


『あぁ……』



『俺さ桜好きなんだよね。何でかわかる?』


『…………わかんねぇ…』



そう答えると銀時は俺の方を眺め、目を細めた。



『高杉みたいだから………』





―――――――は?


俺、みたい………?




『なんかもの凄い綺麗なのにはかなげで触れたら壊れちゃいそうなところが……』




そんなことはない。


俺は桜みたいに繊細なものではないから。



第一桜には………




『桜には銀時の方が似合う』


『え、まじで!?』



俺の言葉を聞くと凄く嬉しそうに顔を輝かせる銀時。



『………え?あ、ああ…』


なんでそんなに喜ぶんだ?


そう不思議に思った。



『だって、それってさー


俺と高杉がお似合いってことだよな…?』





…っ………//


そんなこと思ってもみなかった。


そう考えると凄く嬉しい。



あまりの嬉しさと恥ずかしさで何も言えないでいると、タイミングよく団子が出てきた。




俺は沈黙をごまかすために自分が頼んだみたらし団子を食べ始める。




確かに………うまい………


銀時の言う通りだな






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