ちょうへん
□雑談
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俺は今日、料理という未知なる物に挑戦してみようと思う。
だが、しかし。
何を作れば良いのか全く分からない。
なのでショウタさんとチアキを誘ってみようと思い誘うと。
二人は二つ返事で了解してくれた。
「じゃあ、早速作りましょう!」
「はーいっ」
「でも律っちゃん、何を作るの?」
「卵焼きです。高野さんに食べさせようと思って」
「相変わらずラブラブだな〜。」
「まーな。」
「「「!?」」」
いきなり声が聞こえて振り返るとそこには高野さんが立っていた。
「た、高野さん!!?なんであんたが此処にいるんだっ」
「俺だけじゃない。皆いるぞ」
「へ!?」
「ショウタさん!ショウタさんが俺の為に卵焼き作ってくれるなんて俺、生きてて良かったです!!」
「へ!?あ、うん」
「お前が作るとどうなるかは分かっているが、宜しく頼む。」
「?・・・任せろっ!!」
言うだけ言って高野さん達はリビングへと行ってしまった。
「凄い事になりそうですね・・・」
羽鳥がポツリと呟いた。
「見ろよ、アレ。俺のリツちょーかわいい」
「俺のチアキも負けてませんけどね。見てください、あの包丁をもったときの顔。・・・それに腕もぷるぷるしていて・・・可愛いです。」
その時、ガシャーンとキッチンの辺りから派手な音が聞こえた。
「つーかさ、トリ。卵焼きに最初から包丁ってつかうか?」
「あれがチアキの卵焼きの作り方なんですよ。」
「ふーん」
すると、今まで聞くだけだった雪名が話に加わってきた。
「でもショウタさんが一番ですね。だって若々しいし、夜だってもう・・・すっごいんですからっ!」
パリーン!!
ガシャーン!
「わわっ!ショウタさん!大丈夫ですか!?」
「う、うん・・・」
「それならリツは昨日、上に乗ってくれたぞ」
ズデンッ!
ショウタに駆け寄ったリツが派手に転んだ。
「うわっ!二人とも、大丈夫!?」
「チアキも自分から誘ってくれましたよ。」
「おわっ!」
ズデン!
チアキもショウタ、リツの横に転がる。
だがすぐにムクリと起き上がり、ずんずんとこちらに歩いてきた。
「「「あんたら分かっててやってるだろ!!」」」
三人の怒鳴り声はマンション中に響き渡ったと言う。
ノロケ、ごちそうさまです。
(((もう一生口聞いてやんないっ!)))
(((困るのはそっちだと思うけど?)))
(((うっ)))