めいん
□もうずっと君に恋してる
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俺の初恋は今から約10年前。
そいつは最初、俺のストーカーだった。
告白されて付き合って、幻想をぶちのめしてやろうと思っていたのに、俺は不覚にもそいつに恋をしてしまった。
その後は俺の部屋でセックスして……
気がつくと俺は倒れていた。
何故かと言うとそいつにまわし蹴りをお見舞いされたから。
それからそいつは行方不明。必死に探したけど見つからなかった。
…と過去の話は置いといて。(俺がムカつくから)
現在。
俺には好きな奴がいる。
そいつは俺の部下で負けず嫌い。
おまけに性格はネジ曲がっている。
俺の事意識してる…てか、好きなくせに認めねーし。
ピンポーン
チャイムの音が鳴り、ドアを開けると不機嫌丸出しの小野寺が立っていた。
「高野さん…用事ってなんですか」
「とりあえず中入れ」
小野寺に入るよう催促するが嫌だと言うのは計算済み。
上司命令、と言って無理矢理連れ込む。
「本っ当なんなんですかっ!俺忙しいんですけど」
「今日お前の誕生日だろ」
そう言うと小野寺は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。
心の中ではなんでしってんの!?とかなんとか思っている事だろう。
ほら、予想通り。
「な、なんであんたが知ってるんですか!?」
小野寺は頬をこれでもかと言うほど赤く染めた。
「なんでって…10年前、お前に聞いたから」
「そ、そうでしたっけ!?」
嬉しいくせに強がっちゃって。もう俺の事好きって認めちゃえば楽なのに。
俺はお前を絶対に幸せに出来る自信がある。
「好きな奴の誕生日を祝いたいと思うのは当然だろ?」
耳元で「だから…ダメ?」と言うと小野寺はさらに頬を染め小さく頷いた。
「べ…別に…祝われてあげない事もない……です…」
語尾に行くにつれて段々小さくなる声。
「…………ありがとうございます……」
「…どーいたしまして」
やっと、素直になった。
「誕生日おめでとう、律」
−生まれてきてくれてありがとう。
今日は二人で美味いもん食って、ベタベタに甘やかしてやろう。
まだ恋人って関係じゃないけれど。
また一からやり直せばいい。
−−初恋なんて叶わない。そう言うけれど。
そんな訳無いだろ。俺は絶対に叶えてやる。覚悟しとけよ、律。
だからまずは君に近づく事から始めよう。
もうずっと君に恋してる。
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律っちゃん誕生日おめでとうっ!
ツンデレ律っちゃん大好き!
あれ…私ツンデレ書けて無い…
お優しい皆様、そこはスルーしてくださいませ。
そしてこの小説は4月30日までのフリー小説とさせて頂きます。
お持ち帰り資格はセカコイが好きな人!
報告は任意です。してくださると嬉しいです。
律っちゃんと高野さんがいつまでも幸せでありますように。
望月美優