京流…U

□引きずる過去
1ページ/1ページ



今日は嫌な日。
数年前に別れた
渉との仕事で、
しかも対談とか
…ありえねぇ。

だけど
仕事とプライベートは
ちゃんと分けないと
帰っても、京さんに
感づかれるだろうし。

「おはようございます」

スタッフに挨拶をして
対談まで、まだ時間がある
から京さんに連絡。

全国ツアーで凄い寂しい
上に、パス出してくれないし
渉には会わなきゃいけないし
ホントに最悪な日。

【京さん居ないから
仕事やる気ないです!】

【アホくさ】

【酷い!活力源は京さん
なのにっ】

【メールめんどいわ】

【メール見てない?笑】

「あ、電話だ」

「京さん!」

『メールとかめんどいねん
最初っから電話せーや』

「文字は残るから!」

『朝からきしょいこと
いいよるわ、何にもないん
やったら切るで?』

「京さん、1番大好き」

なんか不安で仕方ないんだ
京さんが何処かに
行っちゃいそうで…

だから
好きとか愛してるとか
言わせてよ

俺には京さんだけ
なんだから…

『どないした?』

「え、あ…なんでもない
ツアー頑張って!
見に行きたかったけど
仕事…休みたいよ」

『ちゃんとしぃや』

「解ってるけど
今日だけは嫌だ」

『帰ったら、
どなんしょうか
説教?』

「いやです!
でも京さんのだから
なんでも欲しい」

『気持ち悪いで?
まぁ楽しみにしとけや?
僕の説教』

何となく
やる気出たかも!
俺って単純だな…

餌撒かれて
ついていくんだよね
京さんだけだけど!

頑張る!

宇宙いち愛してる
京さんの全部!

end

「今日ってルキ
あー、渉と対談か…」

ルキとの間に
何があったのかは
知っとる。

やけど
ルキから言わな
僕は知らん。

離す気もないしや…
譲る気もないから
生きてる限り

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ