黒子のバスケ

□ある夏の日のこと 虹村修造
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「虹村先輩!好きです!付き合ってください。」

「悪いな。今、暇じゃねぇんだ。」

「あ、そうですか。…って、そういう意味の付き合ってじゃないんです!!!私と フォーリンラブな関係になりましょう!っていうお誘いです!」

「お、赤司。これ、新しい練習メニューだ。目ぇ、通しとけ。」

虹村先輩は私の愛の告白を華麗にスルーして、部活にやってきた赤司君に平然とメニュー表を渡した。

「はい、わかりました。
おはよう、苗字。今日も元気だな。」

「先輩!無視なんてひどいです!
そして赤司君、おはよう!
ねぇ、聞いてよ!主将ったら、私の全力の愛の告白をスルーしたんだよ!?」

「良かったじゃないか。」

「え?」

「フラれなかっただけマシなんじゃないのか?」

「ブッ!!」

「あ、赤司君ひどい!!赤司君は私の味方だって信じてたのにっ!」

まさかの赤司君からの痛烈な一言に、私のライフは切れそうだった。

「ふっ…今日、マネージャーの仕事を真面目に頑張ったら、帰りにアイスを買ってやるから。拗ねるな。」

「え!それ本当!?わーい!赤司君大好き!!」

赤司君から撫でられながら、さっきまでのことは帳消しにしてあげようと思った。

赤司君と目が合うと、にっこりと微笑んでくれて、なんだかんだでやっぱり赤司君は優しいなぁと思ってしまうのだ。



(赤司のやつ…。)

(虹村さん、わかりやすいなぁ…)

(アイス!アイス!)
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