黒子のバスケ
□誰か助けて 赤司征十郎
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『赤司君、赤司君!!
好きです、付き合ってください!』
「とりあえず黙らないと、親でも殺す。」
『ご両親よりも私の方が大事だなんて…!
さすが、赤司君!!大好き!!』
「……………。」
その光景を見ながら、赤司以外のキセキの世代は呆れた表情をしていた。
桃井に限っては、なぜか目を輝かせていたが…。
「名前っちも懲りないッスねー。」
「今日も見込みはゼロなのだよ。
何たって、あいつの星座はおは朝占いで最下位だったからな。」
「じゃあ、名前ちんは毎日最下位なの?」
「紫原君、そういうことは事実でも言ってはいけません。」
「…お前が1番ひでぇぞ、テツ…。」
「あぁー、名前ちゃん今日も可愛い!
健気に赤司君にアタックしてる所が!」
「「「健気(ッス/なの/です)か!?」」」
6人が好き勝手に言っている最中も、名前の健気な(?)アプローチは続いていた。
『私が幸せにするから!』
「それは男が言う台詞じゃないのか?」
『じゃあ、赤司君が私を「それはない。」
名前はあからさまに残念そうな顔をした。
『じゃあ、やっぱり私が赤司君を幸せにするしか…!』
「何でそうなる。」
『大丈夫!私が必死で働くから、赤司君は将棋でも打ってて。』
「僕の犬になるなら、それもいいかもね。」
『えっ!!』
「えっ…?」
『…………。』
「…………。」
二人の間に暫くの沈黙が流れる。
『…………さ、さつきちゃぁぁぁあん!!!!
やっと赤司君からオッケー貰えたよー!!』
先ほどまでの沈黙はどこへやら、そう叫ぶやいなや、名前は桃井の元へ駆け寄って行った。
「おい、そういう意味じゃ…。」
眉間に皺を寄せながら名前を引き止めようとした赤司だったが、時既に遅し。
名前と桃井は二人で嬉しそうにはしゃいでいた。
黄「………赤司っち…。」
紫「………赤ちん…。」
緑「………赤司…。」
黒「………赤司君…。」
青「………赤司…。」
5人からの哀れみの視線をいただいた赤司によって、その日の部活メニューは地獄だったとか……。
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初黒バスの小説がまさかのギャグ…。
赤司君はアホな子に振り回されてれば良いと思う。