氷菓

□夢主のちょっとした才能
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『折木君の成績って…見事に平均点で、順位も見事に学年の真ん中なんだね…。』


テスト明けの部活で、成績の話になって、折木君の成績に驚かされた。


えるちゃんが成績優秀なのは知っていたけど、福部君の極端ぶりや、摩耶花ちゃんの努力家な所を知るきっかけになった。


「そう言う苗字はどうなんだ?」


普通で何が悪い…と言いたげなムッとした表情のまま、折木君から話題を振られた。


『普通かな。
あ、でも数学は中学から苦手で…赤点取りそうになっちゃったくらい。
1番得意なのは世界史。』


「名前さん、世界史が満点でしたからね。」


えるちゃんの言葉につい口元が緩みそうになった。


「えっ!!満点だったの!?」


「そりゃ、凄いや!」


「…里志と違う意味で極端すぎるだろ。」


三者三様の反応で、摩耶花ちゃんと福部君は褒めてくれたけど、折木君からは変な目で見られてしまった。


『あはは…、記憶教科は得意なんだ。』


「名前さんは世界史だけじゃなく、日本史も得意なんですよ。」


「えっ…因みに、日本史の点数は?」


摩耶花ちゃんがグイッと身を乗り出した。


『あ、その…漢字間違いをしちゃって、99点だったの…。』


「「99点!!!?」」


「苗字…おまえって…。」


みんなからの視線に苦笑しながら、時計を見てみると、もうすぐ帰る時間だ。


『じゃあ、もう時間だし…帰ろっか。』


外に出れば、うっすらと空に赤みがかかっていた。
下校する生徒を見ながら、私たちもまた帰路に着いたのだった。





…………………
オチが迷子/(^o^)\

ただ、夢主ちゃんに特殊能力的なものを付けたかっただけです、はい。

※夢主のこの能力は、多分長編ではほとんど使われないと思われ…((殴

卓越した記憶力の良さは管理人の個人的な夢です。
 

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