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□川の字
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くちゅ


「(……!)」


今までで一番大きな水音がした。
ホームズの年表に意識を持っていきかけていたのに、すごい力で押し戻されてしまった。


くちゅ くちゅ
ぴちゃ


『あ……あっ……』
「大洪水やで、名前」
『言わないで……あん……』
「やっぱり興奮してるやん」
『やだ…グリグリしないで……!そこだめ……』


やめろ!名前!
実況するんじゃねー!
ただでさえ頭の回転が速い俺に、想像させないでくれ。


あの水音に、グリグリって……名前、お前そこ弱かったのかよ。
とか考えさせないでくれ!


『や、あ……もうだめ……いっちゃ……』


いっちゃ…?え、イっちゃうの!?
俺の背後で、名前が、服部の指でイっちゃうのかよ!?


くちゅ
くちゅくちゅ
くちゅくちゅくちゅ



『あ……あ……平次!イく!あっ……あああん……!』



これ、イったな。
服部の指の動きはどんどん早くなり、それに合わせて名前の声も大きくなった。
俺の背後で、名前が服部にイかされちゃったよ。

『はぁ…はぁ……平次のバカ』
「もう準備はええやろ。じゃあ……」



おい、まさか最後までやる気じゃなーよな?
今か?寝返り打つなら今か!?


「続きはお風呂で楽しもか、名前ちゃん♪」


そういって二人はいそいそと部屋を出て行った。

「っはぁ……」

やっと解放された。
あいつら、こんなところでおっぱじめるんじゃねーよ。
このまま帰りたい気持ちもあるが、俺が起きてたことをバレるわけにもいかないしな。
二人が戻ってくる前に寝よ寝よ。

……いや、お風呂場でそんな大きな声出すんじゃなーよ名前!
お前の声全部聞こえてんぞ!






「おー!おはよう工藤!よう寝られたか?」
「……おめーはすっきりした顔してんな」
「いやー昨日はすまんかったな。途中で止められなくなってもーた」
「……は?」
「名前とも久しぶりやったし、工藤がいて興奮したのか、感度もよかったし、昨日はええ夜やった」
「……」
「これも工藤のおかげや。今度なんか奢るさかい、許してや」
「……てめーだけは許さねー!!」





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