お題

□02 美味しいよ、すっごくね
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「……へー。俺、白好きなんだよね」
『……!』



いつもは何色か聞いた後は一言もしゃべらないのに。


「ねぇ、」



色っぽい声が耳に響く。



「見せてよ」






『……!?』


驚きすぎて、持っていたスクールバックを地面に落としてしまった。
え、今なんて言った?
み、みせ、見せて?何を?

「見せてくれないなら……勝手にみるよ?」

黒羽君は、後ろから抱きしめる形で、ゆっくりと手を伸ばし、私の正面のスカートのすそをゆっくり持ち上げる。



「おっ本当に白だ。かわいいね」



パンツについているリボンやレースに軽く触れながら、かわいいと何度も私の耳元で囁く。
体が全く動かない。
それをいいことに、黒羽君は好きなように手を動かす。



『……!?』

パンツ越しに私の大事なところを指で行ったり来たり。
ゆっくり指の腹でなぞるように触り続けていると思ったら、時折爪を立ててはじかれると、電流が走るような感覚に襲われる。


『……っ』


思わず声が出そうになるのを必死で抑える。



やだ、怖い。でも、もっと……。



初めての感覚に、羞恥と恐怖を覚えながらも
好きな人に触ってもらえている悦びを感じずにはいられない。
じわりと濡れていくのがわかる。
優しくなぞって、入口を優しく押して。
黒羽君は、優しく触るだけ。



もう少しで大きな快感の渦にのまれそうなのに。
じれったくて、切なくてたまらない。
お願い、もっと、もっと激しくかきまわして……!




『もっと……』
「次は●●〜お降りの際は〜」
『……!』



降りる駅が近づいているアナウンスにハッとした。

我に返り、慌ててスカートを引き下げる。
電車を飛び降りて、振り返って黒羽君をキッと睨む。
彼は爽やかな笑顔で、私に向かって手を振っていた。





駅に着くのがもう少し遅かったら、
私、とんでもない事言ってたんじゃ……。

足の付け根の湿っぽさと、熱のこもった切なさを紛らわすため、私は学校に向かって走り出す。







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