壱
□ぬるま湯
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『…………………………
……………………………誰?』
ごっついのが居ました。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「伊佐那海の兄
三好清海入道と申します」
『……………………マジ!?』
「しかし……全然似とらんよなあ……」
「でしょう!?」
兄と名乗る三好清海なんちゃらという人のなりは白い服を纏い首にはでかい黒い真珠ぽいもの(手にもある)十字架のネックレス耳には丸いイヤリングをし、つーか一番は体型がでかい。印象はうるさそうだ。
「似てなくて当然!
血の繋がりはない!
拙者も伊佐那海も孤児でな出雲大社の神主様が育ててくださったのだ」
………………………育てたねェ。
『………………………ふぅん。』
隣に座っていたりんが急に立ち上がると皆の目線がりんにいく
「りんどうした?」
『…………………なんとなくこういう話は苦手で』
「?……………どうして?」
『ま、色々。
外の空気吸ってきます』
障子を開けとんと出ていくりんに幸村と六郎以外は何なんだったと疑問に思った。
「………………もしや、
りんも孤児か?」