壱
□奪還
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その後、ぐるぐるーの厳重にぐるぐるっと簀巻きにされて鎖はずっと刺さりっぱ。痛いぞ?
あれ?麻痺ってましたね。
んで、そのまんま連れていかれるりんは
未だに痺れて動けずされるがままになっている。
いつの間にか朝になっているし、太陽が燦々としていて正直熱いし痛い。
このまま燃えて消えちゃいそうな今の状況。ありがたいことに簀巻きにされているのでなんとかなってる。
…………あのー。首もと部分を引っ張っているから息があまり出来ないんですけどー簀巻きにされている意味なくね?
そしてとある部屋へと着くと簀巻きにされているりんをぶん投げて部屋へと入れた。
ドンッ
『ぐっ!!』
「!!」
「!!……りん!!」
『痛っ〜〜。………酷い!女子に向かってこんな酷い投げ方をするとは!!酷すぎて泣いちゃう!!』
…………というか佐助奪還失敗してるじゃん。どーいうこと!?
何となく察していたけど!!
「女子だったのか。獣だと思ったのだが」
『うええっ!!もはや獣扱い!?人間なんですけども!!』
…………オットアイだからってちょいと嗅覚が人間よりもいいけど、
ちゃんとした女子なんですけども。
「なーにやってんだよ壱丸!」
「!!とっ……殿……」
さっきまで伊佐那海と話してた空気だった壱丸は今頃殿こと伊達政宗の声に気づいてグキッと音が鳴るほど政宗の方に向いた。
………大丈夫なのか?
「スキあらばお近づきにってか?」
「い……いえっ、失礼しますっ」
「おう口説くなら今度にしな」
そそくさと出ていく壱丸に
『若いっていいな………うん。』
とりんは簀巻きにされながらもまだ動く頭をコクコクと動かす。どーいう簀巻きにされているのかだいぶわかんなくなってきた。
「お前もまだ若いだろうが!!」
ゴツッ
『ぶぎゃっ!!』
▼政宗様にぶたれた!!
『ホントの事を言っただけなのに………………あれ?なに言ってるんだろ。』
そもそも私って何歳なのか自分でもわかって無いのになんで言えるんだろ……………ま。そんなことは忘れて(オイ)
「……で、名前は?」
じーっと伊佐那海を上から見てくる伊達政宗にポツリと伊佐那海と自分の名を言った。
…………私いったい何のためにいるんだろ?
「俺ァ伊達政宗ってんだ。
よろしくな伊佐那海!」
「…………よろしく?
なにそれ!?人をさらっておいて意味わかんない!!」
『…………ねぇ。私の事わすれt「これから長い付き合いになるかもしんねぇからね
奇魂(クシミタマ)ともども」「!!」…………グスン(泣)』
ワタシノコトチラッと見てすぐそらされたよ!!伊佐那海に!!
簀巻き徐歌もう辛い!!熱苦しい!!日で辛いよりこの状態で辛いんだよ!!死にそうだよ!政宗様!!少しは私を見ろよ!!いないことにすんなし!!
「しっかし徳川が見つけらんねぇわけだよ
かんざしだったとはなぁ」
「アタシ!!なにも知らないから!」
『……………私、いらなくね?』
「これだって単なるお守りで………特別なものなんかじゃ……」
お守りとたずねる政宗。
「アタシのお守りだって………お守りだっのに」
簀巻きにされて動けないりんは伊佐那海、政宗を目でちらちら見て時々空気と化してきているこじゅを暖かい目でガン見。
喋りたいけど…………喋ったところで空気嫁……ゴホン空気読めみたいな感じになるから話すことをマジやめた。もうやめた!!
「ふぅん。
ま、ともかくお前らにはしばらくここにいてもらう。お前らな。わかったか。」
「ーーーー!!」
伊佐那海なんかしゃべってーー!!
つか、二度も言うな!!
「奇魂を託されたお前にも何かあるんじゃねえかも思うんでな
なあにそう怯えんな!」
兎のぬいぐるみを何処からか出した政宗はポスッと伊佐那海に渡した。
……………政宗はマジシャンなの?
何処から出した?
「欲しいモンはなんでもやる
子供泣かせる趣味はねえからな
ああ上田に帰せのはナシな!
悪いけど。」
「ーーーーそんなこと言w『じゃあ、私……解放してほs「行くぞ」「はい」…………。(泣)』
私がじゃべってる間にそそくさと消えていった伊達政宗とその家臣こじゅくん。
…………ねぇ。私の存在理由って………
『一体何なのォォォォォォォ!?』
とりあえず奪還失敗。
次回に続く。