□最悪のメンツ
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「遅い!!」


才蔵、伊佐波海に十蔵は怒鳴る。
才蔵はあまり気にしていない様子だが伊佐波海はむすっとしているご様子で………


「これだから女子と一緒に行くのは好かんのだ!!」


「なによう
オジさんには関係ないでしょ」


「筧さんも行くんだよ!
ほうぼう旅してて諸国に詳しいらしいからな」


期待が外れたせいか落ち込む伊佐波海。どんだけ才蔵と居たいんだよ。


「そういえばりんは?」


才蔵はさっきからりんの声が聞こえないことに気付き伊佐波海に話しかける。


「幸村様に預けた。」


…………私を物扱いするな。


おおっと話の最中に佐助がミミズクを伊佐波海に渡してる。
私って本当何もかも空気過ぎるね。


「かわいーっっ」


「蒼刃(佐助のミミズク)の子供。

伝達に……役立つ」


「連れてっていいの?


ありがとう佐助!」


「う……うん」


『《ああっと佐助は伊佐波海の女心をつかんだぁ!!》』


「佐助は女心をつかむのがなかなかにうまいな。」


突然幸村様と私、六郎が来たことに驚いた佐助は直ぐ様逃げた。
早っ。


つーか、私は何処に隠れているかは分かるでしょ?


幸村様の影です。


あのさ、やっぱまだ治療が必要だとか言われて渋々ここにいるわけでして…………本当イライラするね。


マジ皆の回復力がぱねぇ!!
特に才蔵なんてピンピンしてるのに私なんて私なんて………


『《ゲホッゴホッ》』


たまーに咳をしております。


「また逃げたか」


『《ゴホッ……しょうがないよ。佐助だもん。》』


とにかく


「ま。気をつけて行ってこいよお前ら

道中見どころのある者がいたら連れ帰ってくれよもっと人手がほしいからな」


女ならなおのこと大歓迎だ!と目を輝かせる幸村様に私は溜め息。


才蔵はガッカリしてるね。わかります。


「あらぁ、アタシという女がいるのにぃ?」


『美女なんかいらんわー!!

ちくしょー!皆私のこと忘れてるしさ、物扱いにされてるわでイライラだよ。どうしてくれるんだよ。』


アナは幸村様に後ろから抱きつき、私は影からちょいと出て足をバシバシ叩く。軽くだよ。もう一度言う。軽くだよ。


だって隣の六郎が黒いオーラ纏って私をギロリと睨むんだもん。


あ違う。何かのスタンド纏ってるわ。
私いつか六郎に殺されるんじゃね?


あれ?同じようなこと前も言ってなかったかなぁ……


パシン


「!!」


『ぐふっ!!』


考えてるうちに六郎は幸村様を殴り(笑)私を足が滑ったように見せかけて


蹴りました。


……………私女なのに容赦ねーな。
つか、女扱いされてなくね?


「____たくうるせえ連中。


しばらくのあいだ離れられると思うとせいせいするぜ。(りんが一緒に来ないことにちょいとガッカリだが。)」


ぱっと才蔵は木の上にいる佐助を見て借りは必ず返すからなと言った。


……………才蔵。借り多くね?


どうのこうのしていくうちに


「じゃ


行ってきます幸村様!」


「じゃあな!」


と門の外へ旅立つ三人とも。
はぁ。行きたかったけどしょうがないから我慢。
手を振ってバイバイと言っておこう。


「この旅であやつらは強くなるであろうよ


なあ佐助。りん。」


「__________ハイ」


『私もかい!!えーあー。多分大丈夫。うん。大丈夫?げふっ』


あやふやに答えたらまたもや六郎に蹴られました。
ああやっぱり六郎には嫌われてるらしいです。グスン。(泣)















つかさ、いつになったら回復するんだろうね。


「まだまだだろう。」


『ですよねー。』


夜、嫌だからって逃げ出したりんは佐助にまたまた布団ぐるぐる巻きの刑にされるのは言うまでもない。
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