壱
□最悪のメンツ
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「えーーと着替えに水筒に寝袋っと!
これから旅のあいだ才蔵とふたりっきりだもんねーーっっ
んふふふふふー。」
『《よく知らないが旅に行ってこい》』
「はーーい。」
ルンルン気分で色々なものを畳におく伊佐波海とただそれを傍観するりん。今日の伊佐波海のテンションはめっちゃ高いようだ。
「あ。紅!紅と香も持って行こ!」
『《旅に必要無くね?》』
「煩い」
ドカッ
『《!!ふぎゅーー》』
伊佐波海が影に向かって拳骨。
影主様ですからりんにクリーンヒット。痛すぎます!!
「……痛!」
『《ん?どうした?》』
「なんでもない」
伊佐波海は指先を見ているようだがよく見えないのでそうかと一声。
「おい!行くぞ!」
「はぁーーい」
ガラッと襖をあけて入って来た才蔵に荷物多いぞ?気を付けてなとりんはクスクスと話す。
……………え?今回私はいかないのかって?
これには少し回想が入ります(え?)
「出雲へ行けって!?
しかも伊佐波海を連れてだと!?
それじゃここで匿ってる意味がねえじゃねえか!?」
「まあとりあえず座れ
ここらでひとつはっきりさせたいことがあってのう」
「なぜ出雲が襲われたのか……か?」
「うむ。筧がいろいろ探ってきてくれてな
筧!」
「では某から」
「つーかコイツはどこの誰なんだよ?」
これは失礼しましたとお辞儀をする十蔵。
「某は筧十蔵
ゆえあって幸村様にお仕えしておる
…………で年長者に対すr『ふぎゃあぁぁぁぁぁ!!』…………」
「煩い!!」
『ぶけちょ!!』
お話中なのに即座に泣きながら入って来たりんに六郎の超音波みたいなものをモロにくらい倒れた。気絶したようだ。
その後も話があったようなのだが気絶していたためわかりませんでした。つか、突然だったので話全く聞いてませんでした。(回想必要無くね?)
逃げてた理由?そりゃあ勿論
「病人!!看病大事!!」
佐助です。毎回、逃げられないようにぐるぐる巻きにするんだから頑張って逃げだします。もう、これ飽き飽き!!誰か助けろっつーの!!
今は、影に入ってないとヤバイので日が上る前脱走して伊佐波海の影へと帰りました。
だから旅がどーとかこーとかわからない訳です。
まぁ、私はまだ病人でしょうね。
はぁ。
行く場所って