□プロローグ
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月が雲に隠れた真っ黒な夜に



少女には合わない真っ赤な血を浴びて



獲物をしっかりとギラギラと右目が赤く輝く目で見定め



じっくりと追い詰め、音も立てず、一瞬にして獲物を刈る姿は



まさしく狼のよう。



また、よるだけに行動し



日が出る時間は姿を現さず



闇に潜む姿は



まさしく蝙蝠のよう。



「や………やめてくれ……殺さないでく………ギャアァァァァァア」



『…………………』



今日も血に染まった少女は



絶好調なのである。
『絶好調の他になんか無かったのかよ。』
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