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□消えてしまった過去
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次の日も次の日もりんは待ち続けた。


日にちがたつにつれ、どんどんと
窶れていき最終的には目も見えず体も完全に動かないようになった。


だが、未だに待ち続けるりんにたとえ病院行こうと暮らそうと言われることはなくなり孤独のまま。
そして死の境目まできていた。


「…………………」


いつも通りの場所に座り朝を待とうとしたのだが、


今日は違った。三人の足音が聞こえてきた。
そして、ここ万事屋のドアを開けて入ってくるのではないか。


「ここにりんが?」


「ああ。五年も待ち続けているがな。」


ガラガラと三人が応接室に入ってくるとりんは驚愕した。


「………………あ…るじ?」


目はほぼ完全に見えていないためわからないが匂いは嗅覚は未だに健在だった。銀時のにおいがする。ポタリと目から水が溢れ出てくる。


現れた三人、一人は銀時だが装置によって珍宝と言う名前をつけていた。あと残る二人は新八と神楽だ。
新八は涙を流すりんに驚き、
神楽は痩せ細ってしまったりんを悔しそうに見ていた。
そして、銀時は


「どうしてこんな事に……」


動けない、目が見えていない痩せ細ったりんの手を握った。ポタリポタリ流れる涙が手に落ち伝う。
りんの手には梵字が面面と並べられているがお構いなしに手を握る。


「…………ぎ…ん。おかえり。」


「…………ああ。」


待ってたぞ。とほぼ出ない声を無理やり出して言った。
神楽は新八はこいつは銀時ではないと伝えたいのだが、泣いているりんがこうしてまた笑顔を見せたことに言う気が失せた。


「…………神楽、新八。また万事屋……再結成だな。
……………オレは……嬉しいよ。」


「りん姉。銀ちゃん帰ってきたアルもんな。
やらなきゃいけないネ!!」


「そうですよ。五年もかかりましたけど万事屋再結成です!!」


「……………じゃあ、再結成記念に……オレから依頼…していいか?」


「ああ。万事屋にお任せあれ」


「………………ありがと。じゃあ、」


オレを斬ってくれ。と弱々しい声で言った。
その言葉に二人が驚くのだが、銀時はぎしりと口を噛んだ。
銀時はもうわかっていたのだった。何かに蝕まれてもう取り返しがつかなくなっていることが。


「え。何でアルか!!
折角皆で万事屋に集まったのに!!」


「そうですよ!!これから万事屋がまた始まるんですよ!?
なのに死ぬなんてそんなのは許せません!!」


泣き、りんに向かって叫んだ。
けれどもりんはお願いだ。と頼み込んだ。そんな様子を見てか銀時は手をぎゅっと強く握り、わかったと答えた。


「「!!」」


「………………流石万事屋」


「いーえー。」


「なんでそんなの受け入れちゃうんですか」


「駄目ヨ!!死なせたくないアル!!」


わーわー。反抗する新八と神楽を外にと無理矢理追い出し二人っきりになった。


「いつからそんな模様出始めた?」


「銀がいなくなってオレが荒れたときだな。……急に苦しくなってきたから何だと思えば解読出来ない毒が犬神が対抗してるんだ…ものな。それで今現在まで続いてる。」


確か、白詛だったようなと口に出した。


「もういい。ありがとな。」


「もう銀が帰ってくるだけでオレは幸せだもの。
ここで待ってて正解だったよ」


クスクスと笑い最後の力を振り絞っていつもりんが使う小太刀を影で具現化させた。
そして、銀時はそれを掴むとすばっと肩から切り裂いた。


血を流し穏やかに一言


「幸せだったよ」


感謝と喜びを伝え、出会えたことに幸せを、万事屋に再結成のこれからの期待にと


地に倒れ満足の笑顔で息を引き取った。























____________


現在、未来が改善された今、


「ふぅ。また戦場に立つことが出来るとはな。」


りんは小太刀を持ち、仲間と共に崖に立っていた。


「それよりも銀時を救わんと」


「そうよ!!といっても銀さんは私のものだから!!」


「へいへい。好きに言ってろよ。」


りんは猿飛と月詠とともにいた。
背は少しおおきくなったのだが昔と変わらぬ服装、髪型の三人。
りんと猿飛は睨み合った。
そして、ふんと互い顔を背けた。


「りん、お主死から帰ってきたな。」


「あのときはどうしようもねかったんだよ。
死なないといけねかったし。」


「もう起き上がって来なくても良かったのn「なんだと!?」


ま、お帰りなさい。ライバルは一杯いた方がいいもの。」


「へいへい。じゃあ、行きますか」


「「りん、お帰り。」」


「ああ。ただいま。」


今度は助けられた銀時を助けるために過去の攘夷戦争へと走り出したのだった













End



補足↓

りんが銀時の血を飲んで
白詛に感染。

じわりじわりと蝕んでいく。
銀時がいなくなり全てにおいて荒くなりこの頃から身体全体に。

りんの中にいる犬神が対抗、りんが足の健を切り、万事屋に閉じ籠る。ご飯もその頃からあまり食しない。

神楽がりんを見、それから来ることがなくなる。

梵字が身体全体に広がる。
痩せ細る

犬神がほぼ負けに近づいたので
りんの身体が壊れていく
手足の感覚が麻痺

目が失明。

銀時に会う。


という感じになっております。
わからなかったらごめんなさい。
妄想なのでちょいと意味不が混じっております。
ここまで読んでいただき感謝です!!
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