□消えた幸村
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「よかったよう!
さらわれたんじゃなくてえ………」


「ワシがさらわれた!?
なんでまた……………………」


「お部屋が荒らされておりましたぞ!」


「…………荒らされ
ああ!あれはモノを捜しておってな
それほど散らかっておったとは思わんが………」


「あれほどにしておいてですかっ!?」


それほど…………というわりには
かなり物が散らかり布団が荒らされ押し入れやあちらこちらと開いていたりとしていたから散らかるというより荒らされていたのほうが印象が強い。きっと誰でも部屋を見たら十中八九こう思うだろう。


「賊が入ったのかと思ったわ。」


アナがポツリと言った。


「つーか殿様の部屋じゃねえよなあ。

汚ねーのなんの。」


「心配したんだよーっ」


「そ………そうか?」


「ーーーーで?
なんでこんなとこにいんだよ?」


才蔵が本題へと移る。
幸村はさっと横を向くとキセルを口に含みふーっとはく。


「ワシはここから見る上田が
好きでのう
美しいだろう。なあ」


「ーーーー押し付けかよ」


幸村が見る先は山に囲まれ自然に覆われその中心には家が小さく辺りが見渡せる。これが上田であった。景色は絶景でキラキラと輝く町並みとても美しかった。きれーと伊佐那海は一言。


「どんだけ自信家だよ」


「今ごろ気づいたのかお前」


にっと笑う才蔵。


「スゲエ奴だよ」


「お!?」


「幸村様になんて口のききかた!!」















こうして幸村様捜しは幕を閉じるのだが
六郎により幸村様は超音波を罰としてくらい。
忘れられていたりんは
夜かなり怒って木へと苦無いを投げたりと八つ当たりをしてたという。
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