10×40
□明日のメダルとパンツと掴む腕
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一方他のライダー達は、街から離れた荒れ地でショッカー首領と死闘を繰り広げていた。
「「「「「おおぉぉぉぉぉッ!」」」」」
『ふんっ!』
「「「「「ぐあぁぁぁっ!」」」」」
一斉に向かっていくも、ショッカー首領のマントの内より放たれた火炎弾攻撃により全て弾かれてしまった。
「くっ!十字手裏剣!」
「キングストーン・フラッシュ!」
「ボルティックシューター!」
「超変身ッ!」
『Strike vent』
『single mode』
『thunder』
『バッシャーマグナム!』
『attack ride blast』
『Luna! Trigger!』
ライダー達は負けじと一斉射撃を行う。
『無駄だと言っているのが分からないのかッ!はぁっ!』
しかし、それさえも、ショッカー首領のたった一度の攻撃で全て相殺されてしまった。
「馬鹿な!?」
『はははははッ!』
ショッカー首領の笑い声と共に、ショッカー首領の顔に巻き付いている蛇が5匹、ライダー達に向かって首を伸ばし始めた。
「な、何だ!?―――うわっ!」
「離せ!このッ!」
蛇の首がライダー達に巻き付き、そのまま上へ持ち上げる。
『はあぁっ!』
「うわあぁぁぁッ!」
「がぁッ!」
結構な持ち上げられたライダー達は、他のライダー達のところに向かって叩きつけられた。
『はあぁぁぁっ!』
そして追い討ちとばかりにショッカー首領は、蛇の頭から火炎弾を飛ばす。その圧倒的な火力を前に、ライダー達は為す術もなく倒れた。
「ぐっ……一体どうすれば……」
オーズから思わず言葉が溢れる。他のライダー達もなんとか立ち上がるが、その目には力が込もっていない。
「皆、大丈夫か!?」
そこへ1号、2号が合流する。
『何?奴らの相手をしていたショッカーグリードはどうした?』
「それなら、彼らによって倒されたさ」
『何だと?』
「!海東!」
突然現れたディエンドの手には、先程の言葉を肯定するかのようにショッカーメダルが握られていた。
「あれはショッカーメダル…………ん?待てよ……」
ディケイドが突然ウンウンと唸りだす。
「!そうか!こいつなら―――」
「ん?どうしたってんだよ?いきなり」
『final form ride O O O OOO』
近くに居た電王の言葉には答えず、ディケイドはそのまま電王の後ろに移動する。
「ちょっとくすぐったいぞ」
「ちょっ!お前また何かする気―――いでっ!」
ディケイドが電王の背中を叩くと、電王の身体の中から、桃が描かれた1枚のメダルが出てきた。
「何か出たァーーーーーッ!」
「モモ……モモタロス……イマジン……イマジンメダルってところだな」
そしてディケイドは、ライドブッカーからもう1枚カードを取り出す。
「海東!そのメダル、使わせてもらうぜ!」
『final attack ride O O O OOO』
「!僕のお宝が!」
ディケイドの持っていたことがイマジンメダルとディエンドの持っていたショッカーメダルが、オーズのベルトに装填された。
「これは……?」
「映司!使ってみろ!それがお前と俺達の力だ!」
「士さん…………はいッ!」
ディケイドの言葉を聞いたオーズは、オースキャナーを手に取りメダルをスキャンした。
『タカ!イマジン!ショッカー!―――ターマーシー タマシー ターマシーー! ライダァーーー タ・マ・シーッ!』
「おおっ!あれは……!」
1号、2号、電王、ディケイド、そして他の全てのライダーの想いを背負って、オーズはタマシーコンボへと変身した。
『今更何をしても無駄だ!はぁっ!』
ショッカー首領はオーズに向かって火炎弾を飛ばす。しかしオーズは、今までライダー達を退けてきたその攻撃に全く動じなかった。
『何!?』
そしてオーズは再びオースキャナーを手に取り、メダルを再度スキャンする。
『スキャニングチャージ!』
「おおォォォォォォ―――」
オーズは腰を低くし、両手を左の腰の辺りに、手の平を向かい合わせるようにして構える。するとその手に包まれるように、球体のエネルギーが炎を纏って現れる。
「はあぁぁぁっ!」
『ぐッ!』
やがてショッカーメダルの模様に変化したエネルギーを、ショッカー首領に向けて放つ。
「はあぁぁぁぁぁぁああ―――」
エネルギーが纏っていた炎も、同じようにタカメダルとイマジンメダルの模様に変化させる。
「―――セイヤァァァァァァァッ!!」
ショッカー首領に向かって放たれたタカメダルとイマジンメダルは、先に放たれていたショッカーメダルと重なることで膨大なエネルギーが解放され、大爆発を起こした。
『ぬぁァァァァァァァッ!』
ショッカー首領はその爆発により、遥か彼方まで吹き飛ばされた。
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