10×40

□新たな運命へ
3ページ/3ページ

――1971年11月11日――



「幸太郎、見つけたぞ」

「ああ」

幸太郎とテディは、モールイマジンとそれを倒した自分達を見つけた。

『うわぁぁぁッ!』

過去のアンクと映司が吹き飛ばされ、アンクがメダルを落とす。

「あれだな」

幸太郎は過去の自分達に見つからないように、メダルを回収する。

「よし、これで一件落着だな」

「ああ」

そして2人はデンライナーに戻っていった。





――デンライナー車内――



帰ってきた幸太郎達はカウンターに腰掛ける。

「しっかし、メダル1枚のせいでこんなことになるなんてな」

幸太郎はメダルを眺めながら呟く。

『俺のメダルだ!返せ!』

「うおっ!」

急にアンクが動き出した為、モモタロスが持っていた手錠が引っ張られ、取れてしまった。

「うわっ!」

アンクが飛び込んできたせいで、幸太郎が持っていたメダルが弾かれ宙を舞う。

『よし!もらった!』

「させるかよ!」

「くそっ!」

我先にと、アンク、モモタロス、幸太郎がメダルに手を伸ばす。

『取った!』

メダルを手にしたのはアンクだ。

「てめぇ、この野郎!そいつをよこせ!」

しかし、アンクは再びモモタロスに捕まる。

『離せ!』

「暴れんな!コラ!」

手を振りほどこうと左右に動きだすアンク。

『おらっ!』

「うぉっ!」

パリィィィンッ

力いっぱい動いたせいで、アンクは窓ガラスにぶつかり、窓ガラスが割れてしまった。

『ぐっ!』

「あぁーっ!メダルがぁーっ!」

ぶつかった衝撃で、アンクはまたメダルを落としてしまった。

『俺のメダル!』

「おい!ちょっと待てギャーッ!」

アンクはメダルを追いかけて客車の出口から外へ飛び出し、それを掴んでいたモモタロスもつられて一緒に飛び降りてしまった。

「メダルが!」

「行くぞ!幸太郎!」

「ああ!」

2人の後を追って幸太郎とテディが飛び降りる。

「ナオキ」

「うん」

それを見て、ナオキ達も外へ飛び出す。

「……嫌な予感がするな。俺も行くか」

最後に士も、その後を追った。






前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ