10×40
□明日のメダルとパンツと掴む腕
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「ようやく追い詰めたぞッ!」
「40年前の雪辱、今こそ果たしてやるッ!」
1号、2号は街の外れの荒れ地でショッカーグリードと対峙していた。
「馬鹿め!返り討ちにしてくれる!」
ショッカーグリードはそう叫ぶと、2人に向かって走り出す。
「よしっ!」
「行くぞ!」
1号、2号もショッカーグリードに向かって走り出した。
「はぁっ!」
「とうっ!」
「ふんっ!」
「はっ!」
相手の攻撃を受け流しては1号と2号が攻撃し、こちらの攻撃を止められてはショッカーグリードが反撃する。その攻防の様は、まさに一進一退だった。
「貴様ら……いつの間にこんなに強くなったのだ!?」
「仮面ライダーを信じる者が居る限り、私達はどこまでも強くなれるッ!」
「そして仮面ライダーが居る限り、お前達ショッカーの好きにはさせないッ!」
そして1号と2号のダブルパンチが決まり、よろめきながら後退するショッカーグリード。
「ぐっ……おのれぇぇぇぇぇ!」
激昂したショッカーグリードは空中に飛翔する。
「最後に笑うのは、我々ショッカーだァァァァァッ!」
そしてショッカーグリードは、そのまま2人に突進していく。
「いくぞッ!」
「応ッ!」
そう言うと、1号は右手の握りこぶしを腰に、左手は指を伸ばして右上に向けて伸ばし、2号は両腕を直角に曲げて両手を握り、右手を左胸に、左腕を頭の横に持っていく。
そして2人は、ショッカーグリードに向かって跳び上がった。
「はあぁぁぁぁぁっ!」
「「ライダァァァァァダブルキィィィック!」」
突進してきたショッカーグリードにダブルライダーの必殺技が炸裂する。
「ぐあぁぁぁッ!」
ショッカーグリードは吹き飛ばされ、そのまま地面に落下する。
「―――ショォォォッカァァァァァッ!」
そして断末魔と共に、ショッカーグリードは爆散した。
『よし!コアメダルゲットだ!』
物陰に隠れていたアンクが、爆発によって宙に飛ばされたショッカーメダルに向かって飛んでいく。
「そうはいかないよ」
『何!?』
しかしそれは、横から割り込んできたディエンドに掠め取られてしまった。
『おいッ!そいつを渡せッ!』
「こういうのは早い者勝ちさ。じゃあね」
『attack ride invisible』
『あっ!待て!』
ディエンドはインビジブルのカードを使ってそのまま何処かへ消えてしまった。
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